初めに断っておきます。
コレはギャグです。
そしてフィクションです。
本編には一切関係ありません。
本編のキャラクターのイメージを損なうとは思いませんが、ギャグが通じない方は読まないことをお勧めします。

それは、全国的にも有名なキワモノぞろいの名門私立校Zi学園、そこに有る。
一言で言えばそれは妙な物、いや不自然な物だろう。

――――ゴクリ。
唾液で喉を潤す。
それは、緊張している。という状況下において、
人間が不安を飲み込んで、意志を固める。ということを示す。
それは、第三者的に見れば、侮蔑か、嘲笑か。
最高でも困惑。
人間が出来ていれば幸せそうだな。
ちょっと困った人なら楽しそうだな。やってみたいな。
とか、思えてしまうのだろうが。

この花の前に立つものの前に、そんなものはない。
誰もが、人為レベルでは解決できないわけではないんだが、問題を持つか。
何かが、時間的猶予の無い。
平易に言えば、切羽詰っているか。
或いは、形振り構っていられない。という現実以外は。
―――――この華に問え。
運がよければ答えてくれる。
それは、まさしく・・・・・・
高さ3メートルを超える『超』巨大なアロエだ・・・・・・・・・

 

小ネタSSシリーズ
〜奴に聞け〜
仁義無き戦い編

 

【Case-01】宇宙から電波を受信してるっぽいお気楽奇術師 L(偽名)の場合

 

聞いてアロエリーナ〜、ちょっと言いにくいんだっけど、
聞いてアロエリーナ〜・・・・・・・・・・・・・・

 

「おーい」

『・・・・・・・・・・・』

「おーい、ちょっと」

『・・・・・・・・・・・』

「ねぇ、聞いてるの?」

『うるさいな、何か用か?』

「さっきから聞いてるのに何で答えてくれないのさ?」

『アロエだってな色々大変なんだ。』

「何時もそこにいるだけじゃないの?」

『ちゃんと光合成しないと生きていけないからな。』

「ふーん。」

『だから、もう不用意に話しかけ・・・・
・・・・って、わかった!
話ぐらい聞いてやる!』

「良かった〜。俺の誠意ある態度が通じたようだね。」

『手にチャッカマンを持った人間が口にするセリフか?それは』

「何か言ったかい?」

『言ってない、言ってない!
だから、可燃性のスプレー缶を出すな!』

「そう?」

『で、話ってなんだ?』

「・・・・・・・・・・・」

『まさか、何も用が無くて話しかけたのか?』

「・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・』

「いや、君ってどうしてしゃべるのかなって。」

『何今この場で思いつきましたって感じのを聞いてくるんだよ。
それにどうせ信じないだろうから言ったってしょうがないだろ。』

「話すだけ話してみなって。」

『まぁ、それもそうだな。
アレは3年位前だったけな。
謎の光る円盤に吸い込まれてな、何かと融合させられたんだよ。
それ以来喋れる様になったんだ。』

「・・・・・・・・・・」

『なんだ、その笑顔に隠された微妙にしまったって感じの顔は?』

「な、なんでもないよ。
あ、あははははは・・・・・・」

 

聞いてくれてあーりがっと、アロエリーナ♪

 

『そういや、吸い込まれた円盤の中でさっきの奴とよく似た奴がいたような・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさかな。』

 

 

Case-02】人類の規格から外れた精神を持つ自称王族 T・Fの場合

 

聞いてアロエリーナ〜、ちょっと言いにくいんだっけど、
聞いてアロエリーナ〜・・・・・・・・・・・・・・

 

「元気かい?」

『まぁ、で、何か用か?』

「話を聞いてもらいたいとおもってね。」

『で、その話は長いのか?』

「そんなに長くはないさ。
ほんの26時間ほどで終わるからね。」

『そんな話、誰が聞くか!』

「僕は話しきるまではここを動くつもりは無いよ。」

『そこの人この人何とかして!
ちょっと!何で視線逸らして去っていくのさ!』

「そう、あれは・・・・・」

 

聞いてくれてあーりがっと、アロエリーナ♪

 

『助けてー!』

 

 

【Case-03】同僚の従者によく殺されかける体を張ったギャグ担当 D・Fの場合

 

聞いてアロエリーナ〜、ちょっと言いにくいんだっけど、
聞いてアロエリーナ〜・・・・・・・・・・・・・・

 

「なぁ、聞いてくれ。」

『なんだよ、っていうかその顔どうした?』

「色々あってな。
逃げてきたんだ。」

『まぁ、何やったのかは聞かないけどな。』

「そうしてくれ。」

『で、何を言いたいんだ?』

「また、アルの勘に磨きがかかったような気がするんだよな。」

『アルってお前とよく一緒にいる奴か?』

「よく知ってるな。」

『ここは休憩所だからな。
いるだけで話は色々聞こえてくるんだ。』

「そうか。
それは置いといて、最近はもう目つきが厳しくなってばっかりだな。
せっかくの美人が台無しだな。」

『そんな事ばっかり言ってるとま・・・』

ズダン!!

「見つけたぞ、デネブ。」

「な!?アル!
何でここがわかった!?」

「貴様の禍禍(まがまが)しい気配などすぐにわかる。」

「うわぁ〜、愛されてんのね、俺。
ってボケてる場合じゃなくて!
アロエ、お前も俺の弁護を頼む!」

『・・・・・・・・・・・・・』

「黙ってんなよ!」

「何痴態をさらしている。
来い。今度こそ貴様のその曲がった性根を叩きなおしてやる。」

「ま、待て、アル!痛ででででで!!
耳を引っ張ってくなよ!ちぎれる!

いっそ、ちぎれろ。

 

聞いてくれてあーりがっと、アロエリーナ♪

 

『あういうのを犬も食わないっていうのか?』

 

 

【Case-04】すでにストレスで胃に幾つか穴が開いている非常勤英語教師 S・W(兄)の場合

 

聞いてアロエリーナ〜、ちょっと言いにくいんだっけど、
聞いてアロエリーナ〜・・・・・・・・・・・・・・

 

「・・・・・・・まさかな。」

『何が?』

「いや、この歌をある植物の前で歌うとしゃべって話を聞いてくれると噂を聞いてな。」

『そうか。』

「まさか、そんなことはありえる筈が・・・ってしゃべってる?」

『当たり前だ。
他に何がいるっていうんだ。』

「・・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・』

「・・・・・・・・・・・・」

現実を直視したくない気持ちはわからないでもないが、まぁ、とりあえず落ち着け。』

「あ、ああ。」

『で、何を聞いて欲しいんだ。』

「いや、いい。
一時の気の迷いだ、気にするな。」

『そう言うけどな、口ぶりからすると噂のこと信じてなかったろ?』

「そ、それは・・・・・・」

『信じてもいない噂にすがるほど追い詰められてたんじゃないのか?』

「・・・・・・・・・・・」

『こっちは植物だ。
何が出来るってわけでもないが、話ぐらいは聞いてやれるぞ。』

「・・・・・・・・・・・」

『一人で思いつめるよりも、話してしまったほうがずっと楽になれる時だってある。』

「・・・・・・・・・・・」

『な、言うだけ言ってみろ。』

「・・・・・・・・・・・・・・・すまない。」

―――――ツーッと頬を流れる一滴

『良いって、気にするな。』

―――――ポンッと肩に置かれるならぬ

 

聞いてくれてあーりがっと、アロエリーナ♪

 

『・・・・・・相当追い詰められてたんだな。』

 

 

【Case-05】動物にはやさしい無駄にしつこい粘着質な蛇顔 S・W(弟)の場合

 

聞い・・・、ってこんなの歌えるか!」

「駄目だよ、シュダ君。
ちゃんと歌わなきゃ台本どおりに進まないよ。」

台本ってなんだ?!」

「あ」

「答えろ!」

「君には関係のないことさ。」

「ごまかすな!」

「世の中にはね、知らないほうが良いこともあるんだよ。」

「何遠い眼をしてしみじみ語ってる!

『・・・・・・・・ひょっとしてこのまま放置プレイ?

 

聞いてくれてあーりがっと、アロエリーナ♪

 

『いや、聞いてないんだけど・・・・・』

 

 

【Case-06】助手をよく虐めるマッドサイエンティスト F・B・Mの場合

 

聞いてアロエリーナ〜、ちょっと言いにくいんだっけど、
聞いてアロエリーナ〜・・・・・・・・・・・・・・

 

「お〜い。」

『何?』

「頼みがあるんだよ。」

『されたって何も出来ないぞ。』

「なに、君にでもできる。
いや、君しか出来ないというべきかな?」

『は?』

「実は・・・」

『実は?』

実験に使う材料が足りなくてね・・・・・・。」

『・・・・・・・・』

「・・・・・・・・」

『・・・・・・・・』

「・・・・・・・・」

『いやだ!他をあたれ!』

「なに、大したことじゃない。
葉っぱを一枚くれるだけ良いのだよ。」

『絶対ヤダ!

「仕方ない。
この手は使いたくなかったんだけどね。」

『何する気だ?!』

「なに痛くない。
ひょっとしたら気持ちよくなって来るかもしれないけどね。」

『いや〜〜〜〜!』

 

聞いてくれてあーりがっと、アロエリーナ♪

 

『葉っぱ一枚盗られた・・・・・・』

 

 

【Case-07】報われない愛を抱く薄幸な少年 M・Aの場合

 

―――息を深く吸い込み深呼吸をして心を落ち着ける。
    気を引き締めて、いざ!

 

聞いてアロエリーナ〜、ちょっと言いにくいんだっけど、

『なら言うな。』

え!?

 

聞いてくれてあーり・・・・・・

 

「そんな事言わずに聞いてくださいです〜!」

『だ〜、わかったから抱きつくな。
傍目から見るとまるっきり怪しい人だぞ。』

「うううう・・・・・」

『何時までも泣いてるなよ。
で、どんな用だ?』

「何か最近僕の扱いが不遇な気がするんですけど・・・・。」

元からじゃないのか?』

「そう言わないでください・・・・。」

『まぁ、因果律なら(のぞ)けないこともないからな。
将来どうなるのかちょっと見て来てやる。』

「何者なんですか?あなたは」

『なあに、ちょっと不思議な力を持った、普通より大きくて、喋れるだけのただのアロエだ。』

喋れる時点でただのアロエじゃない気がするんですけど・・・・・・・。」

『細かい事は気にするな。
あまり深く突っ込まれるとこっちも説明できなくなる。

「はぁ、そういうものですか?」

『そういうもんだ。
じゃあ、ちょっと待ってろ。』

「・・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・』

「・・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・』

「あのどんな感じなんでしょうか?」

『・・・・・・・・・・・・』

「僕、一生こんな感じなんでしょうか?」

『・・・・・・・・・・・・・・・まあな。』

「うわあああああああん!!」

『うそ!今の無し!!ノーカン!ノーカン!
だからそんな何処かのアニメのキャラがやってそうな感じに泣きながら走り去るな!』

「何とかしてください!」

『無茶言うな!こっちは仮にもただのアロエだぞ!』

「さっき不思議な力持ってるって言ったじゃないですか!」

『それとコレとは別問題だ!
できるとしたら、惚れ薬の製造法を教えるぐらいしかできんぞ!』

「なら、それ教えてください!」

『良識ある人間がそんな物に頼るな!』

「だったら初めから言わないでください!」

『段々話がこじれておかしな方向に進んでるってわかってるのか?!』

「わかってますよ!」

『・・・・・・・・・・・・』

「・・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・』

「・・・・・・・・・・・・」

『おーけー、お互い落ち着こう。』

「・・・・・・・そうですね。」

『未来なんてのは決まってない。
ふとした事がきっかけでがらりと変わるときもある。』

「そうですか・・・。」

『とりあえずだ、お前の意中の相手に好きですって伝えて来い。』

「で、できませんよ!」

『どっち道いつかやることになる。
それに、やらないと一生不遇なままだぞ。』

一生ですか・・・・・。」

一生だ・・・・・。』

「・・・・・・・・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・』

 

聞いてくれてあーりがっと、アロエリーナ♪

 

「ちなみにやった場合どうなるんですか?」

『少なくても見てきたのとは違くなるはずだ。』

「はずって・・・・・・・。」

言った事が原因でますます不幸にならないとも限らないからな・・・・・・・


え〜・・・・・・・・・、ごめんなさい!!!!
突如受信してしまった電波が、電波がコレを書け!と命令が!
こんな物書いて罰当たりな気もしますがジョークだと思って流してくれれば幸いdeth(デス)
このままいくと怪しい人になりかねないのでここらで失礼します。


はい、砂亀さんからいただきました。
あ〜、なんか大笑いしました。
確かにUFOなんか出てこなくても、こういうものありそうですね・・・。(どんな学校だ・・・。)
しかもうちの輩まで出していただいて、ありがとうございます。
シリーズと言うことは続くんでしょうかね?
次があるなら他のメンバーのも見てみたいです。
でも・・・、M.Aはどうにもならないかも・・・。(爆)

 

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