「別れ」

 

あのね、ぱぱ。ままがね、うごかないの。
あのね、れいながおこそうとしてもね。
おきてくれないの。
まま、おしごとからかえってきたばっかだからかな?
ねえ、ぱぱ。
ひさしぶりに、れいなとりりすちゃんとおにいちゃま、
それでぱぱとままの5にんでおでかけしよ。
そうしたらままもげんきになるから。
ね。
いっしょにあおぞらとしろいくもをみて、
ごはんをたべよう。
ね、やくそくしようね。
ぱぱ。

 

せっかくのあおぞらなのにままはおきないの。
どうして?
ままはおしごとからかえってきたらいつもれいなやぱぱ、
おにいちゃまたちに
「ただいま。」
って、わらってくれるのに・・・。
どうしてねたままなの?
まま。
どうしてつめたいの?
まえはとってもあたたかいうでで、だっこしてくれたのに・・・。
ぱぱ、おにいちゃま。
どうしてそんなにかなしいかおをするの?
りりすちゃんやれいなはとってもげんきなのに・・・。
まま。
どうしておきないの?
あんびえんと。
なんでそんなにかなしいこえでいうの?
ねえ、まま? どうしておきてくれないの?

    (ご主人はもう目覚めません。)
どうして?
(もう、この世界にはいないからです。)
いない?
ちゃんとここにいるよ。
どうしていないの?
(『シ』ンデシマッタカラ・・・。)
『シ』ンデシマッタカラ・・・?
『シ』ってなに?
(もう、誰にも会えない事です。)
モウ、アエナイ・・・?
そんなことないよ・・・。
ちゃんとここにいるのに。
どうしてあえないの?
ここにねむっているだけなのに・・・。
(体が有っても、『ココロ』がもう此処には無いのです。)
『ココロ』?
『ココロ』って、いまわたしのなかにあるもの?
なら、わたしの『ココロ』をままにあげればいいね。
そしたらままは、わたしをみてくれるんだもん。
(『ココロ』は自分だけの『ココロ』しかありません。
あなたの『ココロ』でも、誰の『ココロ』でも、
もうご主人の『ココロ』をあげられないんです。)

もう・・・。
どうしても・・・。
あえない・・・?

(モウ、ゴ主人ハコノ世界ノ母ノ元ニ帰ッテシマッタカラ・・・。)

まま。まま。

                 まま。まま。まま。まま。
まま。
                    まま。
                                         まま。 まま。まま。
    まま。まま。  まま。まま。まま。
            まま。まま。まま。
           まま。まま。まま。 まま。まま。まま。
    まま。まま。まま。         まま。まま。
          まま。まま。             まま。

あいたい。
いっしょにいたい。
うでをつかみたい。
あたたかなうでをつかみたい。
おはなしがしたい。
ぱぱといっしょに・・・。
みんなといっしょに・・・。

(でも。もう会えないのです。)

いや。

   いや。
              いや。

(泣かないで下さい・・・。)

くるしいの。
むねがね。
ぎゅっとするの。
めからね。
みずがね。
あふれだすの。
(私がいます。)

                           貴女の傍に、私がいます。

                  私が、貴女の傍にいます。

                                                貴女だけに従い。

                      貴女の手足となり。

                                      貴女の為に使えるのです。

                   

私は貴女の眼になりましょう。

              私が貴女の耳になりましょう。

私とガン・ギャラドが一生ついていきます。
だから泣かないで下さい。
どうか私をお連れ下さい。
我が主・・・。
マイ マスター・・・。

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はい、今回は此処でお終いです。
ああ、レイナの母親、凄い設定にしちゃいましたよ・・・。
次はレイナの母親の秘密を詩にして書きます。


桜神さんから頂きました。
ふぅ〜、編集にちょっと手間取ってしまった。
行の配置とかがメールと違うので辛いです。
リリスも出していただいて、ありがとうございます。
でも、やっぱりちゃん付けなんですね。(笑)
まぁ、あいつも子供だからいっか。
桜神さん、ありがとうございます。

 

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