「AFTER STORY〜とある兄弟の子供達〜

 

 カールとレックスが結婚してから6年程が過ぎたある日、
ガイガロスの郊外のとある一軒家に緑色のコマンドウルフと黒色のヘルキャットが停まった。
それぞれのゾイドのキャノピーが開いて、淡い茶髪の女性と少女 金髪の男性と少年が降りてくる。
彼らはゾイドから降りた後、その一軒家に向かって歩いていった。
彼らが玄関の方へ入ると一人の男性が彼らを出迎えた。

「兄さん、義姉さん、お久しぶりです。」

「久しぶりだな、トーマ。」

「久しぶりねトーマ君。
元気にしてた?」

もうお気付きだと思うが、出迎えられたのは彼の兄のカール・リヒテン・シュバルツ。
それと彼の奥さんのレックスで、出迎えたのはカールの弟のトーマ・リヒャルト・シュバルツである。
この日、カールとレックスは休暇を取ってトーマの家へ来たのだ。
因みに、カールとレックスは保守的な親戚からは冷たい目で見られていたが、
ほとんどの人に祝福されて、レイヴンとリーゼが結婚してから2ヶ月後に結婚した。
トーマはその1ヶ月後に結婚している。
ところで、彼らが今、どういう仕事をしているかというと、
カールは結婚してからも軍の仕事をしている。
一方、レックスは軍の仕事もしているが、教官として働いている。
トーマの方も兄と同じく軍の仕事をしている。
その内にトーマがカールとレックスの傍にいる少年と少女に気付いたようだ。

「兄さん ところでその子供達は?」<トーマ>

「ああ 息子のレノと娘のイリーナだ。
レノ、イリーナ、お父さんはこの人といろいろ話す事があるから、
挨拶をしたら向こうに行ってなさい。」<シュバルツ>

『はい 父さん。』<レノ、イリーナ>

「こんにちは、トーマさん。
僕、レノ・レーゲルト・シュバルツです。」<レノ>

「こんにちは、イリーナ・リーベント・シュバルツです。」<イリーナ>

「こんにちは、レノ、イリーナ、今後ともよろしくな。
そういえば、向こうの方にゾイドが置いてあるから、
そこで遊んでくるといいよ。」<トーマ>

『ありがとう トーマさん。』<レノ イリーナ>

簡単に会話を交わした後、レノとイリーナはゾイドの置いてある場所へと立ち去っていった。
レノとイリーナが立ち去って行くのを見届けた後、

「そういえば、トーマ君、ジェシーさんは?」<レックス>

「ああ、ジェシーなら何か用事があると言って、一時的に職場に行ってるんです。」<トーマ>

「ふーん、そうなんだ。」<レックス>

「ところで、トーマ、レックス、例の事件の事だが・・・・・・・・。」<シュバルツ>

カールとレックスとトーマはこういう会話を交わして話し込んでいった。

 

その頃、セミロングの淡い茶髪で緑色の眼の少女イリーナと、
金髪で青色の眼の少年レノはゾイドが置いてある場所でゾイドを見ていた。
しばらくゾイドを見ていると、二人はディバイソンの側に一人の少年がいるのに気付いて近づいて声をかけた。

「こんにちは、俺はレノ。」<レノ>

「私の名前はイリーナ。
こんにちは。」<イリーナ>

ディバイソンの側にいた黒髪で緑色の眼、目元にトーマと同じ刺青のある少年は、
2人に話し掛けられたので少し驚いたようだったが、
2人が自分と同じ年頃だと認識したのか、少しづつ喋り始めた。

「こんにちは。
僕の名前はクロウ・リーガント・シュバルツ、よろしく。」<クロウ>

「こっちこそよろしくな、クロウ。」<レノ>

「よろしくね、クロウ。」<イリーナ>

「ところでこのゾイドってディバイソンだよな。」<レノ>

「うん、これは僕の父さんの一番のゾイドなんだ。
父さんはA・Iっていうものを開発してこのゾイドに装備してる。
僕は前に一度、乗せてもらった事があったんだけど、
その時の父さんは何だかとても嬉しそうだったんだ。
きっと、そのゾイドの事がとても好きなんだ。
だから僕も今は父さんには及ばないかもしれないけど、
いつか、父さんよりも上手くゾイドを操れるようになりたいんだ。」<クロウ>

「君のお父さんってすごいんだね。
けど、私達の父さんだってすごくゾイドの操縦が上手いんだよ。
休みの時には、時々、ゾイドの操縦を教えてくれる。
少し厳しいんだけど、普段はとても優しいよ。」<イリーナ>

「母さんもゾイドの操縦が上手なんだ。
俺とイリーナはいつか父さんや母さんのように上手くなりたいと思ってる。」<レノ>

「君達のお父さんやお母さんってすごいね。」<クロウ>

彼等は、その後ひとしきり会話を交わしゾイドを見た後、彼等の親の元へ向かった。

 

これは余談になるが、
クロウ達がシュバルツ達の所に来て雑談してる時に、カールとトーマの間で、

「ところでトーマ、クロウは幼い頃のお前そっくりだな。」<シュバルツ>

「そういう兄さんのレノこそ、兄さんそっくりですよ。」<トーマ>

というやりとりがあったとか。


Yukiさんから頂きました。
カールとトーマの子供達、やっぱりゾイドが好きなんですねぇ。
なにげにレイヴンとリーゼが結婚しているところが、
レイリーファンの私にはたまらなかったです。
レノくんにイリーナちゃんにクロウくん、
立派なゾイド乗りになって欲しいです。
Yukiさん、ありがとうございました。

 

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