「相棒との出会い」

 

帝国軍首都ガイガロス。
プロイツェンの作った破滅の魔獣デスザウラ―を倒した英雄たちにより、
共和国と帝国の永きに渡る戦争が終結した。
それにより両者の軍事技術提供が実現。
共和国からもたされた軍事技術は目を見張るようなすごいものばかりだった。

 

   ドラゴンヘッド要塞の地下急造仕様研究所

研究者A「博士ついに出来ましたねー。
      博士の夢が現実になりましたよ。」

博士「ああ、これも君たちの不眠不休による働きと、
   共和国の技術提供のおかげと、努力の結果だ。
   後は、武装開発をするだけだ。」

研究者A「わが軍の空戦ゾイド開発の遅れも、
      共和国から持たされたイオンブースター技術とブレード技術、
      わが科学班の技術を集めた、帝国初の超高速型空戦ゾイド、レドラカスタム。
      これがうまくいけば、空での制空権の確保も出来ます。」

博士「おいおい、戦争はもう終わったんだぞ。
   だから共和国も力を貸してくれたんだ。
   それを、忘れてはならんよ。」

そこに突然、慌て走る研究者が近づいてくる。

研究者B「博士ー、大変です。
      この計画が打ち切られました。
      速やかに処理せよとのことです。」

博士と研究者A「なぜ、いまさらになって突然計画中止なんだ?
          理由をいえ。」

研究者B「共和国からの申し出で、
      共和国の新型機のストームソーダーSSSが送られることが決定したそうです。
      それによりこの計画の中止を。
      皇帝命令です。」

博士「なにー!
   ここまで完成し後は武器と試験をする段階まで来ているのに。
   何とかならんのか。」

研究者B「何とかと言われましても、皇帝命令ですから・・・。」

博士「ううーんあと少しで完成なのだが、仕方あるまい。
   計画はなかったことにする。
   直ちにここを封印するいそげ。」

 

 それから1年後、ドラゴンヘッド要塞格納庫

整備兵長「整備兵集合。
      今日の整備は以上だ。
      夜間部の方に引継ぎをすました者から自由にしていいぞ。
      後、レオン、解散後、私の所にこい。
      以上では解散。」

整備兵A「またまた兵長の虐めが始まるぞ。
      レオンもかわいそうに・・・。
      上の者に目をつけられたら終わりだな。」

整備兵B「そうだな。
      しかし技術力はレオンの方があるけど、
      民間人だからあまりでかい事いえないしな。
      まあ俺には関係ないけど。」

整備兵A「そうだな。
      ところで、この後用事ないなら飲みに行こうぜ。」

整備兵B「いいね、行こう。」

と、シャワ−室に歩いていく整備兵の軍団をよそに、呼び出されたレオンはと言うと・・・・。

レオン「あのー何か用事ですか?
    今日はこの後、店の手伝いがあるので早めに用件を言ってほしいのですが・・・。」

整備兵長「くー!(民間人だから手を出せないが)
      おまえ、技術力が少しあるからっていい気になってんじゃないぞ。
      それに上官に対する口の聞き方をいい加減覚えろ。」

レオン「すみません、失礼しました。」

整備兵長「罰として、武器庫の整理をしてこい。
      わかったか。」

レオン「でもあそこの整理は、私の担当ではないのですが・・・。」

整備兵長「上官命令だ。
      速く行け。
      行かないと減給にするぞ。
      わかったら、さっさとしろ。」

レオン「わかりました。」

と言いながら駆け足で格納庫の側にある武器庫に向かった。
ここにある武器は軍事力削減のために、破棄される武器が無秩序につんであり、
この整理も整備兵に任されていた。

 

   武器庫の中

レオン「何で俺がこんなことまで軍に協力しなきゃいけないんだ。
    大体、俺は軍に入りたくて入ったんじゃないから。
    もう少し待遇がよくてもいいのに。
    もうやめてやる。」

などと文句をいいながらも手が動いているのが、かわいそうな性か・・・
(てどうでもいいナレーションは置いといて)
って、無視かよ。
とくだらない作者とナレーションのつこみ合いをしている間に、あらかたの整理を終えていた。

レオン「これくらいでいいだろ。
    もう店に行かなきゃ配達に送れるー。」

と言いながら足早にでようとしたその時、
何かに足を引っ掛けて顔面から地面にぶっかる。

レオン「いってー・・・。
    何なんだよ、ついてねー。」

と言いながら足元を見ると、
床には壊れたガトリングガンが落ちていて、それに足をとられた。

レオン「ついてね―。
     なんでこんなところに落ちてるんだ、くそー。」

ガトリングガンを持ち上げると、その床には溶接された跡がある。

レオン「気になる。
    なにがあるのだろ?」

と思い、幸い工具があり(都合のいい)開けてみることに・・・。

ジージッジジジッジー、ガタン

と、うまいこと開けて、中を見ると下に続く階段がある。

レオン「何だ、ここは?
    ちょっと行ってみよ。」

といいながら、どんどん降りていくごとに暗くなっていき、行き止まりになる。

レオン「なんだ行き止まりか。
    ワクワクして損した。」

と思いながら引き返そうと壁を触る
すると、いきなり扉が開き、
それと同時にその中がライトアップされた。

レオン「なんだここは?
    何があるん?」

と思いながら中に進む。
中はかなり荒れていて、中央に大きな培養槽らしき物があった。

レオン「なんだここは?
    何で最前線の基地にこんな研究所があるんだ。」

と思いながら散らばっている書類を見る。
そこには、レドラ改修計画とかかれていて、操作方法がかかれていた。
が、後は,破れていた。
培養槽を見ると中には、見た事も無いゾイドが入っていたが、すでに石化していた。

レオン「何なんだここはいったい?」

と思いながらふと部屋を見渡すと、大きな搬送用の扉があり、電源も生きていたので開けてみる。
するとそこには、一台の完成されたゾイドが永い眠りについていた。

レオン「なんだこのゾイド、レドラーににているが、
    よく見るとどことなくストームソ−ダーにも似ている。
    これが計画書にでていたゾイドか?」

一回り見た後、

レオン「こいつまだ動けそうだ。
    いいもん見っけ。
    持って帰ろう。」

などと思いながらコクピットに入る。
なかは新品でレドラーのコクピットと同じだった。
操縦桿を握り、コントロ−ルパネルを立ち上げると搭乗者名入力が求められ、
「レオン・ハーツ」と入力し、完了後、機体名が表示される。

レオン「レドラカスタムって名前なのか、おまえ。」

そう言うと、答えるかのように泣き声が響き渡る。
それと同時に、突然頭上の天井が開き、リフトが上がり始めた。

レオン「おいおい、どうなってんだ!」

と言ってる間に地上に姿をあらわした。
あたりを見渡すと、基地からかなりはなれている。
すると、突然カスタムが勝手に動き始めた。

レオン「ゆうこと聞け、こらー!」

と叫ぶが、レドラカスタムには通じず、コクピットにむなしく声が響くだけだった。
カスタムにとってこれが初飛行。
眠りから覚めたばかりなのに、自由気ままに飛び回る姿はまるで子供が遊ぶかのようだった。

レオン「わかった、好きにしろ!」

といってただ座っていると、突然無線が入る。

「貴公は共和国領域を侵している。
速やかに停止せよ。
停止せぬ場合は撃ち落とす。」

と言ってきて、慌てるレオンだが、コントロ−ルが戻ってこない。
共和国側のプテラス3機が緊急発進し、レドラカスタムの後ろにつく。

レオン「いい加減にコントロ−ルを返してくれよ。
    カスタム頼むよ。
    このままじゃ落とされちまう。
    たのむ!」

と言うと同時に、プテラスのバルカンが火を噴く。
それをあざ笑うかのようにスイスイかわすレドラカスタム。
だが、突然、

ドカカカー

と、音がした瞬間腹部に被弾しカスタムが悲鳴をあげる。

レオン「やめろ、やめてくれーー!
    こいつを傷つけないで!
    頼む。」

と叫び必死に操縦桿を動かす。
その時、突然カスタムがレオンに己の身をゆだねる決意をしたかのように、コントロールが帰ってきた。

レオン「へっ急に素直になった・・・。
    俺でいいんだな?」

言うと同時に、レオンはすばやく被弾状況と戦況を把握し、
幸い飛ぶには問題ないが、戦いが長引くと不利な状況になると判断したレオンは、

「いくよカスタム。
おまえを傷つけた奴等にお仕置きしなきゃな」

叫ぶと同時にカスタムも答えるかのように鳴く。
そして、突然急上昇し、太陽光に姿が消える。

プテラスのパイロット「見失ってしまった。
             全機に告ぐ警戒を怠るな」

といい警戒行動をとっている。
そんな最中、レオンたちは・・・・。

レオン「あれれ?
    て言うか武器何あるの?」

と言った。
その時、カスタムが答えるかのようにテールスタビライザーに装備された可変レーザーブレードと、
翼の可変レーザーブレ―ドを展開。

レオン「ええー、銃器ないの?」

といった瞬間、いきなりカスタムが急降下を始める。
丁度その頃、真下にプテラス1機が飛んでいた。

「レ−ダーに反応あり。
来るぞ!気をつけろ!」

叫ぶと同時に横を通過して行き、

スパーーーン

翼が切り落とされる。

プテラスのパイロット1「うわー!翼をやられた。
             脱出する!」

と言うと同時に、コクピットからパイロット席が飛び上がる。

レオン「ふーちゃんと脱出したか。」

と言ったとたん、

ガッガッガガガガ

と、後ろから弾丸が飛んでくる。

レオン「チッ、次から次となんてしつこいんだ。」

と叫び、

「どうする?カスタム。
このままじゃやばいな。」

とか言いながらも、しっかり回避行動をとる。
一方プテラス側は・・・・

プテラスのパイロット2「なんて早いんだ。
              いったい何なんだやつは?」

プテラスのパイロット3「怯むな!
              あれくらいどうした。
              まさか、怖いのか?」

プテラスのパイロット2「何だと!
              怖くなんかない。
              俺が落としてやる。」

プテラスのパイロット3「じゃあ落とした方がビ−ルをおごることにしようぜ。」

プテラスのパイロット2「その話、乗った!」

といい、俄然やる気がでてきたのか、やたら撃ちまくる。

ガガガガガガーー、シュンシュン

ミサイルとバルカン砲の弾がやたら飛び交う。

レオン「奴ら、かなりやる気が出てきてるな」

と思いながら、かわしまくるが、そんなに戦っていられない。
と次の瞬間、レオンが操縦桿を上に傾け、急上昇をし、
円を描くようにそのままプテラスの後ろにつく。
あっけに取られるプテラスのパイロットをよそに、いっきに加速し、
一機をランディングギア兼用のストライククローで吹き飛ばし、
その横にいたもう一機を翼の可変レーザーブレード切り落とす。
吹き飛ばされた、プテラスはかろうじて体勢を立て直し、一目散に基地のほうに逃げたので見逃した。

レオン「終わったな、カスタム。
    ごくろうさん。これからもよろしく。」

と言うと同時に泣き声を上げる。
ふとそこで配達のことを思い出したレオンは、

「やべー配達してない。
弟に怒られるぞ。
急いで帰るぞ、カスタム。」

と言った次の瞬間、カスタムが勝手に最高時速マッハ3.4で飛び始た。

レオン「うわー、やめろ!カスタム!」

むなしくレオンの声を響かせながら、家に帰った時にはもうフラフラだった。
何とか配達をし終えたが、弟に説教をされ、
凹みながらカスタムのところに行くと、すぐに修理とカスタムの研究をする。

 

 それから、一週間後のドラゴンヘッド要塞。
整備兵長「おい、レオン。
      最近仕事に手を抜いているように見えるが、なにしているんだ?」

と文句を言う兵長に対し辞表を提出し、すぐにやめた。
(余談であるが、
この一週間、いままでのうっぷんと称し、
パ−ツと武器をいくらか盗み、かつ壁に兵長の悪口を散々書いていったとか・・・。)
やめてからと言うもの、カスタムの研究をし、
かつ遠距離系の武器が無い事がわかり、武装強化を盗んだ武器を流用し、作成。

 

一週間後・・・。

レオン「行くかカスタム。
    目指すは共和国だ。」

といい、飛行するレドラーカスタムがいた。
(余談ではあるが、弟には書き込みだけを残し、家を出てきたのであった。
これが後々、二人の旅を変えることになるとは、まだ誰も気づいていない。)
共和国では、今回の事件は今多発している盗賊団の仕業として片付けられた。
帝国に関しては、レドラーカスタムについての資料は無く、闇に葬られてしまった。


ノアさんから頂きました。
・・・なんか、編集に力が入って、中身が全然頭に入ってない・・・。
誤字脱字は多いし、「ー」と「!」の区別はないし・・・。
何かしら小説を読むことをお勧めします。
次は頑張って下さいね。
ノアさん、ありがとうございました。

 

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