「人騒がせな遭遇」

 

「あっ、あんた確か……!」

「ん?」

とある街外れの通りにて……
二十代前半位の青年が同じか少し年上の青年を呼び止めていた。
どうやら呼び止められた方は相手の事が分からないようだ。

「蹴りの凄い兄さん!!」

「はあ?・・・って何だ!?
誰だお前は、人の腕いきなり掴んで!!?」

言うが早いか腕を引っ張ってどこかへ連れて行こうとする。
二人が声を張り上げて走るので、通りの人々は何事かと不思議そうに彼らを見ていた。
当人達の知った事じゃないだろうが、かなり目立っている。

「子どもが変な奴に追い回されてんだよ!」

「それでいきなり他人を巻き込むのかよ!」

「頼りになる知り合いだからさ!」

「俺はお前の事知らねえ!」

「いいんだよ、俺は知ってるんだから!」

「よくねえよ!
俺はお前に付き合わされる義理なんかないんだ!!」

「暇なんだからいいいだろ!」

「勝手に人の都合を決めつけるな!」

「うるさい!今はそんな場合じゃねえんだよ!」

「そんな場合も何もあるか!
だいたい、人を呼び止めておいてうるさいとはなんだ!!」

っ、口挟ませろってば。
えー、引っ張っている方はどうでもいいので……

「ちょっと待て、まともに扱え!」

後から名前くらい紹介するから口挟むなってば。
さて腕を捕まれた方。
額には未来的なデザインのグラサン、そして銀色の六芒星のペンダントをしている。
キース・クリエードだ。
どうやら運悪く何かに巻き込まれたらしい。

「『らしい』じゃないだろ!
完全に巻き込ませやがって!!」

悪いがそうじゃなきゃ成り立たないから……
話なんて全て作者の陰謀さ、きっと。多分。恐らく……
さあ、こんなどうでもいい事よりも現場はどこまで進んだ?(汗)

「あっ、もう囲まれてたか!」

「あれか?」

自然公園を兼ねたような通りの脇の方で一人の少年に二人のガラの悪い若者がよってかかっている。
街路樹に寄りかかったりベンチに座ったりして、遠巻きにして見ているそれらしいチンピラも二、三人ほど。
どうやら引っ張ってきた彼はこれをどうにかして欲しいようだ。

「あんな格好してるけど、あいつら強くてさ……。
下手に入ったら危険だ。
周りもな。
だから簡単に手を出せねぇんだ。」

「軍警察を呼んでも、ここじゃすぐには来れないな。
確かにほっとくわけにもいかないか・・・。」

「そっちは他のが行った。頼むぜ軍人さん!」

「“元”だ、“元”!!
軍人なんざ、もうとっくに辞めてる。」

「あ、そうなのか?」

「第一、私服の人間相手に軍人だなんて言うもんじゃねえぜ。」

「そりゃ…と言いてえとこだけど、んな暇惜しいや。
加勢できそうだったら、加勢するからな。」

「はっ、足手まといは願い下げだ。」

威勢のいい文句の後、キースは現場に向かう。
ガラの悪い二人は少年を見てゲラゲラ笑っていた。
しかし嫌そうな顔をして逃げようとしている少年は……どう見てもラウトだ。
…うぎゃ!?

「ネタバレしちゃだめだろうが……ι」

だからって飛礫とばすな!
しかも忠告を小声で言うなってば!
と言うか状況どうなってるんですか!?

「だから行くところがあるし、一人で行けるって言ってんだろ…」

ラウト、本当に声小さいな……
小柄なので何とか脇をすり抜けやり過ごしているといった感じだ。

「おやおや、傷つくねえ。
こっちは親切にも道案内してやろうってえのによお。」

ラウトの弱気な様子を見て、
チンピラは足で引っかけようとしたり小馬鹿にしたことを言い放ち弄んでいる。
しかしどうやらそれにも飽きてきたようで、その手に嫌な動きをさせ始めている。
完全になめられてるよ、ラウト……

「手早い方が好きみてえだなあ、あ?
まずは袋をこっちに貸しな、ボウ……!?」

思いがけず言葉が途切れる。
突然、予想もしなかった感覚が男の頬にあった。

「…った……!」

微かに風を切るような音がした後、
言いがかりをつけていた若者の一人が叫んでいた。
はっとして手を顔にやってみると、僅かに滲んだ血がつく。
日差しの当たる焦げ茶のレンガに、トランプが一枚落ちている。
投げたのはもちろんキースだ。

「あ?なんだてめえは!?」

「ちっ、何様のつもりだ貴様?」

彼の顔は溝が深く、陰が濃かった。
二人は突然の乱入者に驚きつつ、相手にガンを飛ばす事を忘れない。
対するキースはケラケラと笑っていた。

「何だ、思ったより反応がよくないな。」

余裕の表情でチンピラ共を見ている。
ラウトは急な展開に驚いている様子。
キースは明るい声で言った。

「ダメじゃないの、子ども相手に。
しかも金品巻き上げようっていうのか?
どうりで貧相なツラをしてるわけだ。」

「はっ!
てめえやる気か、あんちゃんよお?」

遠巻きのチンピラが立ち上がった。
睨んだり、気味悪く笑ったり、
そして眼孔は獲物を前にした獣のようにギラギラと光っている。

「ちっ、仲間かよ。
俺らの縄張りで身勝手な奴だぜ。」

「ふ……じゃあどうなるか教え込んでやるぜ!
今日は大暴れできそうだな、ああ?」

「クッ、ケケケケケケ!!」

ただ見ておもしろがっているだけだった遠巻き数名がキースの方にやって来る。
その様子を見て、キースはフッと息を吐き捨てた。

「何を粋がってるんだ?
まだまだ甘いんだよ、てめえらは!」

勢いよく向かってくる相手に対し、
キースの動きはスローだった。

「なにをほ、ざい…う……グアッ!!」

拳はスッと影に動かれ空を切り、直後男は数メートル吹っ飛んでいた。

「ちっ、」

それを目撃したもう一人は、急いでラウトを人質に取ろうとした。
……するのは勝手だけど、逆に危険だと思うんだ…

「くぅ………ガハッ!」

「っと!?」

ラウトの首に手を回していた若者の顔面にも、威力を見れば多少手加減された拳が飛んできた。
ラウトはその隙にするりと抜け出した。

「ほら、今の内にさっさとどっかに行くんだな。」

「あ……」

「んなろ、カッコつけやがって!」

後ろからチンピラの一人が襲いかかってくる。
が、キースの回し蹴りが見事にヒット。

「ぐう…」

威力は言わずもがな、かなりのダメージである。

「っんのお!」

だが別なところでは倒れた若者が呻きながら起き上がっていた。
顔面を手でさすりながらキースを睨み付けている。

「ぐ、くそったれめえー……!!」

吹き飛ばされた方も歯をギリギリと食いしばりながら、蹴りを入れられた腹を抱えている。
彼ら全員の視線の先にはキースがいた。
このチンピラども、無駄にタフで意気地が強い。

「へえ、威勢だけはなかなかいいな。」

「てめえ、なめた真似してくれるじゃねえか!」

ぷっと唾を吐き出しキースを睨み付けている。
彼らはようやくお遊び気分を抜いたようだ。
構えを取りながら拳を繰り出す方針に変えた。

「こう騒ぎになっちゃ、意味がなぁ……」

激戦の最中で、ラウトはまだ立ち去らずに辺りを眺めていた。
まぁ、君の性格じゃ無責任に逃げられないわな…。
で、話変わるがぼーっと突っ立ってるから狙われてるよ……。

「ちょーっと協力して頂きやしょうかあ!」

ほらね。
また人質に取る気のようだ。が、絶対上手く行かんぞ…。
キースが気付いて舌打ちしたが、心配はいらなかった。

「っ、が!?」

チンピラは手を掛けた瞬間襟を捕まれ、次に足をすくわれて投げ飛ばされていた。

「おいおい……」

ラウトの行動にキースは驚いていた。
そう言う事ができるのなら最初からやればいいだろうに。
でも考え方が違うからやってくれないんだよなぁ……。

「く、何を考え出し…」

チンピラの一人が腰に手を回した。
動作からして銃を取り出す気なのは明らかだ。

「ちっ、出してきたか。」

そう毒付いてキースは一人の拳をかわしながら鮮やかな手つきでトランプを投げた。
独特の動きをしながら目標へ飛んでいく。

「わっ……だだ!!」

二度ほどの悲鳴を経て、男はその場に凍りついた。
近くの街路樹には鈍く光る棒状の物が突き刺さっている。
ラウトの針だ。
投げつけられた小石をかわしているラウトに、キースは思わず声をかけた。

「何しゃしゃり出てんだよ。
痛い目に遭う前に行ったほうがいいぜ。
お前とレベルが違うんだ。」

動きの軽快さからド素人ではないとは見て取れるが、
この団体を相手にするのに力が足りているようには思えなかった。
パワーの差は見るまでもなく歴然としている。

「はっ、何くっちゃべってんだてめえら!」

「さあな。
お前に邪魔できない事さ。」

会話を遮るように躍りかかってきた相手を避け反撃するが、
相手も引き下がってキースの攻撃を避けた。

「はっ、そうかい!」

そのまま交戦状態が続く。
また双方が近付き、接近戦。
キースはある臭いを感じた。

「お前気持ち悪いんだよ。
こんな時間から不衛生に酒臭わせやがって。」

「うるせえ!」

相手は拳を振りかざすが目標はずれてく。
キースはパンチを避けて腕を掴むと、胴体を蹴り上げた。

「うっ……!!?」

そのまま青年は投げ飛ばされ、
次の瞬間には地面が目前に迫っていた。
痛みに呻きキースから遠ざかるように転がる。

「それに昼酒は体に悪いんだぜ。
自分の状況見れば分かるだろ?」

「ああ?それが何だ!」

一人の若者が棒きれを持ってキースを背後から狙う。
だが獲物を持つと逆に危険な事もある。
ベキッという音がして棒は折れた。

「かっ!?」

拳と一緒にささくれが顔に突き刺さる。
次の蹴りで飛ばされ、すぐに立ち上がろうとするも、足がふらつきまた地面にへたり込む。

「それに真っ昼間から千鳥足ってのも、さまにならねえよな?」

様子を見ているのか、今度は誰もすぐには向かってこなかった。
そんなところに何事かをぼやく少年の声が聞こえてきた。

「いつだろうと酒を大量に飲むのは健康に悪いから、
止めといた方がいいっつうもんなんだけど……」

「ぐえっ!!」

先程の地面を転がりながら遠ざかっていた若者が、
ラウトによって容赦なく踏みつけられていた。

「聞き分け悪いなお前。
まだいたのかよ。」

キースがそう言うと、ラウトは平然として答えた。

「差し出るも何も、こいつら俺につっかかってきたんだし……
そりゃ、足手まといになるってんなら考えるけど…」

「っ!んのガキゃ…」

地面に突き刺さっていた鈍い色の棒が投げられる。
ラウトは放り投げられたもののようにあっさりと掴み取った。
簡単に引き下がる性格はしていない。

「ったく、しょうがねえ奴だな。
後で泣きを見るんじゃねえぞ。」

「別に、平気だけどな…」

また銃を構えようとする男に、ラウトは飛礫を投げて牽制する。
その隙に先程ふらついていた若者が接近してきた。
ラウトは若者が持っていたものに気づいて一度後方に下がる。

「っ、歩きタバコは止めろよ。
こっちかて嫌煙権ってもんが……」

ラウトはタバコの煙と臭いに顔を背け横目を使った。
ダメという事はないが、強い臭いは苦手なのだ。
一方の相手はというと、タバコを吸うことで自分の士気を保たせようとしていた。
その頃、キースの方にはもっと厄介そうな男が近付いていた。

「ケケ、キキキャハハハ!!」

気味の悪い面相で鎌の刃のようなものを振りかざしている。
回転させながら降り下ろし、低い姿勢でキースを狙う。
しかし顔を上げたその時、華麗な音と共に、男の銜えていた葉巻は真っ二つになった。

「それ、人の服や子どもの顔に当たったら危ないんだぜ。
焦がしたりやけどさせたりしてな。」

投げ飛ばしてきた鎌の刃を蹴り飛ばしつつ銃を取り出し、
遠くでラウトを狙い物を投げつけようとしていた若者の足を狙う。
切れのいい音が響く。

「ぐ、あぢっ!」

男のタバコは燃えかすを腕に落として落ちていった。
肌が剥き出しで直に当たれば熱くないわけがない。

「何と言ったって、タバコの火はかなりの高温だからな。」

「ぐぐ…」

キースの言葉に相手は歯を食い縛った。
確実にキース側の方が優勢になりつつある。
まあ最初から勝負が見えていたような気もしなくもないが……

「クク、カカカカッ!」

だが未だに怯まぬ者もいる、彼らは無駄にタフだから。
気味の悪い男は、今度はキースにやじりのようなものを投げつけていた。

「悪酔いしたか?だらしねえな。」

「キャキャヒャハハハ!!」

キースのセリフを聞いているのかいないのか、男は跳躍しながら再び接近してきた。
キースは男が何か光るものを持っている事に気付き、銃身を使って防いで蹴りを繰り出した。

「ケケケ!」

「ちっ、傷をつけやがったな!」

男の指先で光っていたものの正体は、万年筆のペン先だった。
一体どういう奴なんだこいつは……
先の一撃で足をやられている男は、
またやじりと同じように投げつけてくる。

「これがお前の攻撃パターンか。大した事ないな。」

キースは銃で振り払いながら男の肩口を狙う。
だが、遠くの一人がそれに気付いた。

「させるか!」

「っ、やろ…」

十歩ほど離れたところでラウトと交戦中だった男が懐から小銭を出してキースに当たるように放り投げる。
ラウトは慌てて妨害にかかるが間に合わない。

「ちっ、邪魔しやがって!」

狙いが定まらなくなり思わず舌打ちする。
しかしこれに苛立ったのはキースばかりではなかった。

「……キィっ!!」

気味の悪い男は小銭の雨の巻き添えを喰らい、
機嫌悪そうに奇声を上げ、また何か別なものを取り出した。

「趣味疑うな。
何を持ち歩いてるんだよお前。」

男が次に出してきたのは金属製の串だった。
指先でくるくる回しながらキースの様子を窺っている。

「カカケケケ!!」

「ったく、そういうのは…」

投げ飛ばしてきた串を撥ね除け、突き出してきたものの一つはかわし、一つを拳で押し除ける。
最後に相手の蹴りをカウンターで返した。

「キキイッ!?」

吹き飛ばされた男は、近くの街路樹にぶつかった。
木が衝撃を受け止めて揺れ動く。

「バーベキューに使えってえの。」

気味の悪い男の周りで砂埃が立っている。
そこにトランプのカードがひらひらと舞った。
キースが最初に投げたカードだ。

「そう言や確認してなかったな。
どれどれ……」

キースは裏になって地面に落ちたカードを拾い上げた。
裏返すとそれには黒いマークが4つ並んでいた。

「ああ、クローバーの4だったのか。
『計画は用心して立てる事』。
ま、お似合いのカードなんじゃないか。」

いよいよ強気だった相手にも動揺が色濃く出てきた。
腹を蹴られて踏みつけられていたチンピラの一人がフラフラと小言を言いながら起きあがってきた。

「あんなただ格好つけただけの年喰った奴に
や、ら……くあっ、ぞ…ぉ……」

キースの豪快な蹴りを顔面に受ける。
青年は直前まで己の口が過ぎていたことに気付いていなかった。
つーか大阿呆めが、それ禁句だ!

「誰が年喰ってるって!
ひよっこが言うにゃ一千年以上早いわ!!」

ちょいとばかし哀れ(?)な青年はこのあと数日間は目が覚めなかったという。
因果応報、自業自得、口は災いの元……
そして辺りはいつの間にか闘技場のようにギャラリーが取り囲んでおり、
野次馬の歓声はキース達が押してくるにつれてどんどんと大きくなっていた。
あの、見せ物じゃないんですけれども……

「くそっ、馬鹿にされてたまるか!」

一人の男が懐から手榴弾を取り出した。
どうやら自棄になったらしい。
ピンを引いて投げようと言うのだ

「まだそんなもん隠し持ってたのか!」

キースが素早く銃口を向ける。
だが弾丸を放つよりも先にこんなものが飛来した。

ガンっ、ゴンっ、ギンっ、ドンっ、ぐゎあん!

石やら桶やら缶詰やら空き箱やら金だらいやらが男の頭上にクリティカルヒッーーート!!
って、どあ!?

「同じネタまた使うなよ……」

悪かったな未練がましくて!
あの時は肝心の金だらいを降らせられなかったんだよ!
……えーっと、何を言っているのか分からない方、
どうもすみません………………m(_ _;)m

「おいおい、みんな命中率いいじゃねえか。」

予想外の展開にキースもラウトも驚く。
歓声は声高に起こり、辺りは異様な雰囲気に包まれている。

「こ、こんな事あってたまるかよ!!」

残った一人は一目散に街の外めがけて駆け出した。
腕を大振りにしてかなり慌てている。

「誰がお前だけ逃がすか!」

この乾いた音がこの騒ぎに区切りをつけた。
その場で転倒すると、数人の野次馬に囲まれた。
その光景は凄まじかった。

「おいおい待てよ。
リンチじゃねえか、あれ……」

「おい、何をやっているか!!」

キースがこの暴動を止めるため空に銃声を響かせようとしたちょうどその時、
軍服を着た人間が何人かやってきた。
ようやくの治安係の到着である。
ちょっと遅すぎると思うのだが……

「はいはい、ここは君たちの管轄外〜。
ほら散った、散った。
じゃなきゃ吹っ飛ばされるよ?」

キースをここまで引っ張ってきた例の青年も、いつの間にか野次馬を帰しにかかっていた。
一体お前は今までどこで何していたんだ?

「お前、加勢するだの何だのほざいてたくせに。
そこまで腰抜けだったとは知らなかったぜ。」

キースは呆れ顔で彼を迎える。
けなされた青年は明らかに面白くない表情をした。

「む…他の野次馬と一緒にされたくなかっただけだ。
ところであの子どもは?
逃げてったのか?」

その言葉にふと振り返る。
軍人と散っていく一般市民、そして伸びた悪党どもがいる。

「あれ?さっきまでその辺りに…って、いねぇな。
終わった途端姿をくらましたな。」

その中にラウトの姿は見あたらなかった。
おかしいなと思い、もう一度辺りを見渡してみる。

「あ。いや、いた。
あんなとこに。」

「え。どこに?」

辺りをきょろきょろ見渡す青年の視界にはそれらしき人物は一人もいない。
彼が思っていたよりも遠くの建物の影をキースが指で指した。

「あっちだよ。
なんか大男引きずってるぜ。」

そう言うとキースは駆け出した。
青年は信じられなさそうにきょとんとした顔をしていた。

「え゛?
な、何だってって本当にかよ…」

もう一度注意深く見てみると確かにいた。
生成り色の服を着ているので、見つければすぐにその少年と分かる。
青年もキースの後を追い、ラウトの方へ走っていった。

「おい、…って、そう言や名前聞いてなかったな。
とにかくそいつはどうしたんだ?」

ラウトは男の両腕を抱えて引っ張っていた。
声に気付いてキースの顔を振り返って見た。

「あぁ、こいつ…物陰から見てて急に逃げ出したから、
後を追って何してたんだって聞いたんだけど、もみ合いになっちまってさ……」

話しながらラウトは男の腕を降ろし、服をぱんぱんとはたいた。
仰向けになった男はだらしなく口を開け、間抜けな顔をしている。
意識はないようである。

「それと、俺はラウト。
フルネームはラウウァートシス・シェム・デイヴィッサーで
長いから、こっちで通してる。」

ラウトは溜め息をつきながら額の汗を拭った。
やっとここで自己紹介か……長かったι
キースと青年も自己紹介する。

「俺はキース・クリエードだ。」

「俺はこの街の住民で、ザザってんだ。」

やっとこいつも名前がでたな……
しかし出番は今回のみなので、あまり名前を出す意味はなかったりする。

「俺の出番この話だけなのか!?
しかも名前出るのも無茶苦茶遅かったぞ!!」

いや、出せないでしょうよ……
名前は仕方がない、こういう流れになっちゃったんだから。
さあ文句言わずに進める!(鬼)
ほら睨まない!!(汗)

「しかしまあ、お前ら二人揃って勇敢だし強いしで…
何か俺、影薄いなぁ。」

出番がなくぼやくザザ。
そこですかさずキースがつっこんだ。

「最初からだろ。」

「うわっ、きついな!」

漫才のような問答を始めたキースとザザだったが、
ラウトはそういうやりとりが苦手らしく、それについては口を挟まなかった。

「キース、助太刀してくれて助かったよ。
面倒ごとに巻き込んで悪かったな。」

代わりにキースに礼を言い、ちょっとだけ頭を下げた。
ラウトは申し訳なさそうにしていたが、キースは気にしていなかった。

「別にいいさ。」

そこにザザがすかさず口を挟んだ。

「因みにコレ連れてきたのは俺だからな!
って、あだぁ!?」

鈍いような音の直後、ザザは頭を抱えた。
キースは蹴りの方ばかり目がいくが、彼の拳骨が痛くないわけがない。

「人をコレ呼ばわりするとはいい度胸だな。
どこで習ったんだよ?」

キースの声を聞いているのかいないのか、ザザはひたすら呻いていた。
ラウトはこの光景を見て殆ど硬直状態になっていた。
こういうやりとり苦手だもんな……

「……そ、そりゃどうもな、ザザ。
それより大丈夫か?唸ってるけど…」

「め、滅茶苦茶痛ぇ!」

ラウトが聞くと、ザザは声を裏返して叫んだ。
ここでよく声が出せたなと思う位だった。
案外ザザも丈夫なのかも……

「大袈裟なんだよ、ったく。」

「………………(音、すごかったよな…)」

キースはやや苛立ち気味にザザを見ていた。
ラウトは直感でこの人に下手なことは言えないと悟った。
ザザがまた何か言ったらもう一発を見られそうだ。

「おい、お前達。
そこの倒れている男はどうしたんだ?」

軍人の何人かがこちらにやってきた。
話しかけてきたのは、司令官とおぼしき服装をした男性だった。

「ちょっとそこでもみ合いになりまして…
放っておく訳にもいかないので、こちらに連れてきたんですけれども。」

引きずってきた当の本人、ラウトが説明する。
副官らしき人物は倒れた男を確認しながらメモを取っている。
キースも大男を見ながら言った。

「そっちにいた奴の仲間じゃねえのか?
同じフェイスペイント……ん?」

言いかけたキースは何かに気付いて眉をひそめた。
何かが引っかかる。
悪党どもは皆、青い菱形のフェイスペイントをしていた。

「おかしいな。
どっかで見たことがあるような……」

そこに未だ涙目のザザが口を挟んだ。

「ムフリッド、だろ。
ここらの山賊だよ…
っつぅ〜!!引かねえなこの痛さ!」

「普段の悪行が祟ったんだろうさ。」

ザザはまだしばらく頭を抱え続けなければならなさそうだ。
だが会話に支障にない程度には、彼は丈夫にできていた。
それが徒とならなければいいが……

「おい。そろそろお前達も散った方がいいぞ。
ここらの辺りのだから賞金首にもなっていないし、
それにここは私の管轄外だからな。何が起きても保証せん。」

司令官らしい人物が近付いてきてそう声を掛けた。
キースは不審に思った。
『普通は』規律を重んじる軍人にしては異常である。

「何フツウを強調してるんだよ?
確かに俺は堅苦しいの嫌いで軍人らしくしてなかったけど。」

いや、何となくです。何となく……ι
はい、戻りましょう(大汗)

「管轄外?そんなところに出しゃばって何してるんだよ?」

「平和ボケしている軍人もいるという事だ。
さあ行った行った!」

キースに聞かれると、彼は少し複雑そうな顔をして顔をそらした。
どうも訳ありという様子だ。
ザザがまた口を開いた。

「あー…あの人上司と確執があるってもっぱらの噂だぜ。
いい人に限って昇進遅かったりすんだよな……くーっ!」

「ああ、いるんだよな嫌な奴って。」

キースも元軍人だからそういった事情はよく分かった。
しかしキースはハルフォードキラーだったし、良い仲間や上司にも巡り会えたので、
あの司令官のようにそれでどうという事はなかった。

「なぁ。俺、そろそろ行っていいかな?
あのゴタゴタもだいたい片付いたみてぇだし……」

がやがやと兵士達の声が聞こえたが、こちらの存在を気にしていないようだった。
管轄外の場所の出来事なので、報告書はでっち上げるつもりなのだろう。

「いいんじゃないのか。
始末はあっちが着けてくれるだろうさ。」

「気を付けて行けよ。
またこういう奴らに絡まれないようにな。」

キースの言う通りなのはザザとラウトにも見て取れた。
ザザの方はからかうような事を言ったので、ラウトは多少苦笑いした。

「分かってるって。じゃあな、キース、ザザ。」

ラウトは別れの挨拶をして手を振った。
キースとザザも手を振り替えした。

「じゃあな、ラウト。」

「ホント、気ぃ付けてけよな〜!」

ラウトはやや急ぎ足で去っていった。
……あれ?
確か「噛み合わされた歯車」では
サンダーもラウトを知っていた様子だったはずだが……

「キュイ〜!」

辺りは騒がしいので足音を聞き取れず、直前まで気付かなかった。
待たせていたはずの黄のオーガノイドがこちらに向かってきていた。

「キュイ?(もしかして無理矢理こじつける気?)」

ごめん、当初とストーリーが変わってしまったものだから……
本当は謝らずにどうにかすべきなんだけど、
私の器量じゃ足りませんでしたι

「サンダー!?」

オーガノイドの独特の足音、
そしてパートナーの声を聞いたとき、キースは心底驚いた。

「待ってろって言っただろ。
何しに来たんだよ。」

「キュア!」

キースが注意すると、サンダーは「だって遅いんだもん」と文句を言った。
気が付けばこの騒ぎのせいでいくらかの時間が過ぎていた。
それに気が付くとキースは肩をすくめて弁解した。

「仕方ないだろ。
あいつが悪い奴につかまってたんだから。」

まだ姿の見えているラウトを指差して言う。
ラウトの方はこちらに気付かないで歩き続け、すぐに角を曲がっていってしまった。
…見ていたのは後ろ姿だけだったのか……

「仔ゾイド?
その金色の、あんたのか?」

しばらく黙っていたザザが物珍しそうにキースに聞く。
ザザはオーガノイドを知らない部類らしく、子どものゾイドだと思い込んでいた。

「まあな。」

「キュア」

特に説明する必要もないと思ったキースはそのまま流した。
サンダーは「子どもじゃないわよ」と言ったが、ザザに分かるはずがなかった。
さて、実は話はここで終わらなかったりする。

「そう言えば俺が狙ってた奴だって…」

そう、それなんだ……

「ごめんなさい、ちょっといいかしら?」

「キュイ?」

突然彼らに誰かが話かけてきた。
振り返って見ると、そこには行動的な服装の女性が立っていた。
感じからしてこの街の人ではないようだ。

「ん、な……」

「何かご用かい?お姉さん。」

キースの言葉を遮り、ザザが前に出て大きな声で言った。
いきなりお姉さんと呼ばれて戸惑う彼女と、後ろにはどうも危ない雰囲気が……

「──────────!!?」

「お前しばらく黙ってろ。」

「キュイ…」

ガツンと一発やられて声にならぬ声を上げるザザ。
睨むキースに「またやってる」と呟くサンダー。
状況が分からぬのは尋ねてきた彼女だけ。

「ど、どうしたのよ?何?私のせい?」

「気にするな。
それで何か用か?」

うろたえる女性にキースはそう言った。
確かに気にしなくても彼はそのうち立ち直るだろう。
(それでいいかは別として。)
彼女はまだ混乱したが、気を取り直すことに決めた。

「そうじゃないと話が進まないものね。」

いや、フォローいらないから進めて……ι

「ええっと、そうそう。
ちょっと尋ねたいことがあるの。
さっきここに男の子いなかった?
クリーム色の髪の。」

「ラウトか?
あいつならついさっき行っちまったけど。」

「そう、ありがとう。
ちょっと遅かったみたいね。」

彼女はキースが指差した方を見やる。
無論、ラウトの姿はもうそこにない。

「キュア?」

「ああ、そうだ。」

名前をまだ聞いていなかったサンダーが「さっきの?」と聞くと、キースはこくりと頷いた。
そんなところに先程の司令官が近付いてきた。

「ここで話をしないでよそでやるんだな。
作業の邪魔だ。」

「ああ。もう行くさ。」

「キュア」

これ以上用のないキースとサンダーも、頭を押さえて黙り続けるザザも歩き出した。
ただ一人、女性だけがそこで足を止めた。

「あんらあ、捕まったのねあの人。
この辺りも少しはよくなるかしら?」

「キュイ?」

サンダーが振り返ると、女性は遠くへ運ばれていく大男の方を見ていた。
ラウトが引きずってきた彼である。

「知ってるのか?」

キースが声を掛ける。
実はキースもあの大男が気になっていた。
何かがまだ頭の中に引っかかっているのだ。

「ええ、顔だけね。
あたしこれでも賞金稼ぎだから、裏の情報屋の事くらい調べるわよ。
下手に目を付けられたら大変だもの。」

「裏の……ああ。」

「キュア?」

まだまだ良く分かっていないサンダーをよそに、キースは合点がいって一人納得した。
彼の中にあった正体の分からぬ疑問は氷解した。
氷解よりは、昇華に近いかも知れない。
キースは兵士に運ばれていた大男の方へ行った。

「ちょっとそいつ貸してくれ。」

「え…な、何ですか?」

「キュイ…」

近付いてきたキースに兵士の一人が驚いている。
この時点でサンダーもキースの持っていた疑問を理解した。
と同時に、止められないことも理解した。

「おい、起きろよ。
お前知ってるんだろ、アルテルフのアジトの場所。」

このアルテルフという集団はとある大金持ちによって多額の賞金が掛けられていた。

「キュイイ、キュア
(つまり狙っていたっていうのは賞金首の事じゃなくて、
賞金首の情報を掴んでいる人って事だったのね。)」

そういう事にしておいて下さい……
そして彼は元アルテルフのメンバーだったのだ。

「……っ…う、俺様が貴様ごときのニン、ゲン……に…………」

「言・え・よ 。
それとも少し頭を冷やすか、あぁ?」

「キュウ……」

この状況でキースは笑っていた。
あの黒い悪魔、レイヴンでさえ怖れる例の笑顔だった。
パートナーのサンダーは、また始まるとばかりに物見を決め込んでいる。

「ちょ、ちょっと、何をしているんですか!?」

────暫くの間お待ちくださいますよう、お願い申し上げます……────

業務上、果敢に止めに入った何名かも犠牲になったとか……

「ねえ、もっとマシな展開にできなかったの?」

思いつきませんでした……
だらかギャグ調目指したんだ今回は(滝汗)

「精進して頂戴ね…」

が、頑張ります……
えー、それでどうなったというか今どうなっているんだ?
青年と女性が何も言えずにキースを見ている。

「もっと西の方だったか……さて、さっさと行くか。」

「(なんかやくざな奴の方が哀れに思えてきたぞ……)」

「(か、彼っていったい何者……)」

「キュア……」

二人は呆然と突っ立って、サンダーはやっと終わったと呟いた。
地面には本当にボロボロになった大男と巻き込まれた兵士数人が倒れている。
止めに入ろうとして副官に止められていた司令官はやっと制止を解かれ、
疲れた様子でキースに尋ねてきた。

「お前、まさかクリエードか?」

「キュア?」

そして最初の一言にキースのファミリーネームが出てきた。
実は面識があるのかとサンダーはキースを見たが、どうもそう言う感じではない。
もっとも、彼はお互いに知っている人より一方的に知られている方が圧倒的に多くはあるが。
伊達に天空の覇者と呼ばれてはいない。

「何で俺の名前を知ってるんだ?」

「今でも基地の噂の中で居座り続けているからな。
まったく、なんて事をしてくれたんだ。」

今回の元は噂だった。
キースの噂はすぐに消える類ではなく、一種の伝説に近いものが多い。
当人はそんなものに頓着していない様だが。

「別にいいじゃねえか。
もう一つ悪党がいなくなるんだぜ。」

「……さっさと行け。」

司令官はもう関わり合いになりたくないようだった。
管轄外なのでこれ以上騒ぎも大きくしたくないだろう。
後ろでは行動的な服装の女性が拍手を送っていた。

「いやあ、圧巻だったわよ。
あなたも賞金稼ぎね。
けっこう稼いでるんじゃないの?」

「いいや、そうでもないさ。
実家に仕送りとかしてると結構ギリギリだぜ。」

「キュイ」

キースはそう言って肩をすくめて見せた。
最近は賞金首の数自体は少なくないが、額が低いものばかりになっている。
女性は感心したように頷いた。

「へえ、意外と苦労してるのね。」

「少しな。
ところで、あいつに何か用だったのか?」

先程も聞こうと思っていたのだが、情報屋の事で気を取られていたために聞いていなかった。

「ちょっとね。
ちゃんとお礼を言ってない事があるから。
前もこうだったのよ、まるで逃げられてるみたいだわ。」

「へえ。(まさかいつもあの調子なのか?)」

彼女は笑って答えたが、キースは内心呆れながらそれを聞いていた。
彼の予感は当たっていて、それはもうご存じの通りである。
厄が付いているかな、ラウトは……

「つけてるのはお前だろ…」

いや、出番終わったんだから急に出てこない。
それにそれはまた別の話だし……

「そう言えば一方的に名前知っておいて名乗らないなんて無礼よね。
リティ・ルクセルダよ。
またどこかで会ったときはよろしく。」

「ああ、こちらこそよろしくな。
さっきのは名字で、名前はキースだ。
こいつはサンダー。」

「キュイ」

「ああ…俺はザザ……つぅーっ!」

今回は当たり所が悪かったらしく、ザザはまだ辛そうだった。
しかし彼女は興味深そうにサンダーの顔を覗き込んでいる。
哀れかな、ザザは無視されていた。

「つーか扱い最悪だぞ作者!」

大丈夫、ラウトより目立つ性格だ、か……
いや、だったら口に気を付けろってば、かんしゃく起こされても困るι

「へえ、あなたのなの?
可愛いわね。」

「キュア」

「おてんばだけどな。」

「(ひ、ひでえ…放っておくなんて……)」

盛り上がっている中で一人仲間はずれとなってしまった。
自業自得という面も強いが……彼にとっての損害は大きかった。

「本当にだよ!」

だからもう口挟まない!

「じゃ、あたしはこれで失礼するわ。
ごめんなさいね、お邪魔しちゃって。」

「そんなことないさ。
じゃあな。」

「キュア」

リティは手を振ると足早に去り、すぐそこの角を曲がっていった。
もうここには用がなくなったのでキースも歩き始めようとする。
その隣では未だに呻いているザザがいた。

「さてと・・・。
お前には何かおごって貰おうか。」

「な、なんで俺がんなこと……」

弱気な声が返ってくる。
ザザはなんて災難に巻き込まれているんだと思ったそうだが、
実際は楽をしようとしたツケが回って来ていただけだった。
選んだ相手が間違いだったとも言うかもしれないが。

「厄介ごとにまきこんでその言いぐさか?
迷惑料くらい払えよ。」

「キュア?」

キースにそう言われてザザは詰まった。
サンダーは「どこか行くの?」とキースに尋ねている。
ザザは形勢逆転は難しそうだと諦めていた。
頭がまだズキズキ言っている。

「……くそう、ちょっと失敗だったな…」

「ん、何か言ったか?」

「いいや、何でもないです……」

今頃になってキースを連れてきた事を後悔するザザだった。
ひと運動の後なので値は結構張ったとか。
後の祭りというやつである。

「その一言で終わらせるなああっ!!」

いや、終わらないと困るんだ……
だっ、だからゴメンってば!
かんしゃく起こすなあああああーーー!!!!(ダッシュで逃ッ!)

 

そしてこれは運命のイタズラだったのか……

「キース…」

「えっ!?」

居合わせたムンベイは驚いてそう叫んだ。
ハーマンやシュバルツ達も驚いている。

「え…あ?って、ラウトか!?」

『キュイイ!?』

一年が経たぬうちに、キースとラウトはGFの基地で再会するのだった。
同じオーガノイド持ちとして。
同じ飛行ゾイド乗りとして。
そうして、歯車の一つは噛み合ったのだった。

 

「最後だけいきなりシリアスっぽくなってねえか?」

「過剰な巡り合わせ」はアクションとシリアスがベースだから……
いや、最初はこれもシリアスっぽくする予定だったんだけどねι
つまりは名残。

「どっちつかずで曖昧なのは格好悪いぞ?」

勉強しますので今回はお許しを……
成長できると確約はできないが(爆)
それではキースさん、サンダーさん、
今回はご出演どうもありがとうございました!
そして今回の紅一点(人間限定)…

「え、私?」

オーガノイドを除いたらあなたしか出ていないでしょうが……
賞金稼ぎなのにラウトに助けられるって一体?

「ふふっ、それはまだ秘密ね。
実はお礼じゃなくて、ちょっと言いたい事があるのよね。」

なんか怪しいよ……
というわけで彼女はあと1,2回出てくるかと思いますので
どうかよろしくお願いします。m(_ _)m
まあ、あんまり重要じゃなく、
曖昧なのをはっきりさせるために必要なだけなのですが……

「お借りすることができるキャラで適役見つけられなかったのよね。
という訳でまたお会いしたときはよろしくね。
因みに特技は変装よ。
じゃ、アデュー!」

い、意味深なキャラ……(困)
いや、自業自得だしさっさとメインの進めねば……
というわけでこの話はこれで終わり、
終わりったら終わり!

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*アトガキモドキ*
リハビリがてらという事でこれを書きました、
「噛み合わされた歯車」に出てきたちょっとした会話の捕捉です。
曖昧にしたままだと問題かなと思って書いてみることにしました。
まぁ……私の話は大抵いろいろと曖昧なものばっかりなんですけれどもι
今回は地の文を擬人化させてみようと試みたのですが、滅茶苦茶変になってしまいました(滝汗)
一応ギャグと受け止めて下さい……
しかし自分の文章が昔から全然成長しなくて焦っています。
いっそ退化している感があるし、それにザザ君は当初の予定より扱いが悪くなってしまったし……
相変わらずキャラの扱いが粗雑で乱暴です(大汗)
直さなきゃ、どうにかしなきゃ………………
閑話休題。さて過去話などで道を少し逸れていましたが、
そろそろ一年が経ってしまいそうな「過剰な巡り合わせ」の方も
少しずつ書き始めていきます。
毎度の通り後書きになっていませんが(だからモドキにしかならないι)、
どうかよろしくお願い致します。≦(._.)≧


シヴナさんにいただきました。
暴れん坊キース、久々に見たような気がします・・・。
止めに入った軍の皆さん、哀れ・・・。
実は、「天空の覇者」の他に軍内部では「疫病神」扱い喰らってるとか・・・。
下の人には人気があるけど、中間から上はそんな状態です。
彼が現れると色々な意味でろくなことがないとか。
ラウトとキースの出逢いですが、これからどんなドラマが生まれるのか?
あと、リティ、どこで出てくるかが楽しみです。
シヴナさん、どうもありがとうございました。

 

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