銀河の片隅に浮かぶ惑星Zi。
この蒼い星では、豊富な金属を糧とした独自の生態系が成り立っていた。
惑星の環境が安定すると、ゾイドと総称される金属外殻を持った生命体が誕生。
それと時を同じくして自然発生した、ゾイド人と呼ばれるヒューマノイドは、
自ら道具を造り、高度な科学力で惑星全体を支配した。
だが…知的生命体の宿命とでもいうのか。
愚かな権力争いに端を発した破滅的な大戦により、ゾイド人はそのほとんどが死滅した。
やがて、別の星系からの長い旅を終えた宇宙移民がZi到達してから、既に数世紀が経とうとしていた。
現在、Ziに住む人々にとって、一番の関心事といえばゾイドバトルであろう。
ゾイドバトルとは、公正なルールの元、ゾイドを愛機として行われる戦闘競技のことである。
巨大なウルトラザウルスを本部に置いた、ゾイドバトル連盟によって管理運営され、人工衛星による厳しい審判が下される。
過去をなぞったかのように勃発した惑星規模の大戦の後、
人間の闘争本能の捌け口として誕生したゾイドバトルは、今や世界中で盛んに行われていた。
巨大な機獣同士の闘いに、人々は惹かれ熱狂する。
ゾイドに乗る者はゾイドウォーリアーと呼ばれ、ある者は誇りを、ある者は莫大な賞金をかけ、己の腕を競い合う!
バトルモード承認!バトルフィールドセットアップ!レディー…ファイトッ!!

 

「鬼神降臨」
〜リュード・ソーサラーの挑戦〜

 

茹だるような暑さが荒野を包む。
二体の機獣が激突する荒野を見下ろす崖の上に、ぼんやりと輪郭が浮かんでいる。
光学迷彩が持つ独特の陰影。
地表の熱に巻かれ、時折迷彩が綻んでいた。
曲線で構成された力強いシルエット。
隠密性に優れたドーベルマン型高速機、ジークドーベルだ。

「…ええ、はい。
もうそろそろ決着が付くでしょう」

サングラスで表情を隠した男が何者かとの通信をしながら、闘いの様子を見守っていた。
視線の先で立て続けに起きる爆発が、足元まで振動を伝え、崖の破片をパラパラと振り落としている。

 

激しく流転する視界の端で、何かを捉えた――ような気がした。
勘違いではない。
本能がそう告げていた。
短い舌打ちをしたのは30代後半といった感のある男。
名をダスト・メザールという。
Aクラスに属するチーム・トライアルのリーダーであり、
スティラコサウルス型ゾイド・ダークホーンを操るベテランのゾイドウォーリアーだ。
そして、並みのウォーリアーでは太刀打ちできない程の実力者でもある。
その彼が背筋に冷たいものを感じ取り、とっさにダークホーンの体を捻る。

ずだん!!

その轟音が踏込みの音だと知ったのは、ことが終わってからだった。
ほんの少しの衝撃があったかと思うと、地面にボトリと金属塊が落下する。
確認するまでもない。
背面に装備していたビームガトリングガンとビームランチャーだ。
殺気に向けて盾にした…、少なくともそうしたつもりであったが、わずかに攻撃を逸らせただけに過ぎない。
例え、ブレードライガーに斬られたとしても、ここまで見事に切断されはしないだろう。
あと一瞬反応が遅れていたら終わっていた。
恐ろしく速い。
そして、冗談のように異常なまでの切れ味。
疲労とプレッシャーで汗が吹き出る。
振り向くと、腕を振り抜いた格好で奴がいた。

「全く!愉しませてくれる!!」

焦りや不安ではなく、むしろ本気で闘えることを喜びに感じているように見える。
主砲を失い、爪も牙もないダークホーンでどこまで通用するか。
少なくとも、一旦相手の間合いから抜け出さなければならない。
手早く、火器管制のコマンドを打ち込む。
ダークホーンの各所に備えられたビーム砲――小型ゾイドくらいにしか効果はない――が目測も付けられずに乱射される。
当てるつもりは毛頭ない。
相手の間合いを外すことが目的で、もし当たればラッキーといったところか。
激しく弾幕を張りながらクラッシャーホーンをも振りかざす。
この勢いに押されて、さすがに相手が跳び退いた。
どうにか距離が開く。
その距離を直ぐにでも詰めてくるか、と身構えるが、当の相手は距離を保ったまま話しかけてきた。

「まさか“飄”をかわすとはなぁ…。
とっさの勘、間合いをとるための機転。
…なるほど、噂に違わぬ使い手のようだ」

聞き慣れない男の声。
恍惚とした表情で口を開いたのは、銀髪に紅い瞳、闇色のコートを羽織った男。
ギラギラとした瞳がダストの顔を捉えてくる。

「何故貴様程の戦士がAクラス何ぞに留まっている?」

「俺も色々あってな。
そっちこそ、野試合なんぞ仕掛けてくるから、どんな自惚れ家かと思えば、どうしてどうして、大したものだ。
…我流か?」

少しでも余裕を見せるために、できるだけな軽口を叩く。
どれほどの効果があるかは知らないが。

「教えられた闘い方など、何の役にも立たん」

至極当然とった口調。

「なるほど。
…それだけの腕だ。
正規にウォーリア―としてやってみたらどうだ?」

「そうだな、気が向いたら考えてみよう。
ま、今は余計なことを考えずとことん闘ろうじゃないか?」

「いいだろう。
ダークホーンの底力をみせてやるよ」

「その意気は良し!だが、貴様ではまだ足りん!!」

言葉の末尾と重なる形で再び踏み込みの轟音。
油断すれば、瞬きの間に死角に入り込んでくるであろう鬼神。
それを真直ぐ見据えながら、ダストの頬には冷たい汗が流れる。
険しい表情には、敗北の二文字がありありと浮かんでいた。

 

『――次のニュースです。
先月六日から始まった、強豪ゾイドウォーリアーに対する非公式試合がまた起こりました。
今回はチーム・トライアルのリーダー格、ダスト・メザール選手です。
その現場にトーキル記者が行っています。
えー、トーキルさん?』

画面が切り替わり、右手にマイク、左手には資料の束を持った男性が映し出される。
背後には見渡す限りの荒野。

『――はい、こちら現場です。
すでにメザール選手のゾイドは撤去され、今は荒涼とした大地に、闘いの跡が残るのみとなっています。
約二ヶ月の間に14人ものウォーリアーが挑まれ、敗れ去ったこの一連の事件ですが、
違法性はないとして警察は動いていません。
また、ゾイドバトル連盟も静観している状況です。
しかし、このまま同じようなことが続くようならば、断固とした態度で臨むとして、
全てウォーリアーに注意を呼びかけています。
以上、現場からお伝えしました』

画面が再びスタジオに戻る。

『…はい、ありがとうございました。
既にSクラスを8人、Aクラスを6人も一対一で打ち負かしているこの挑戦者ですが、
未だに足取りを捉えることはできていません。
挑戦の形式は果たし状――紙製のものを名指しで送りつけるといったものです。
今のところ、直接犯罪に関わった記録はありませんが、
先程もありましたように、安易に挑戦を受けないよう、お気を付けください。
では、次のニュースです。
対DS団組織、ダークバスターの活躍を……』

 

テレビから流れる声をBGMにして、チーム・ブリッツの面々が額をつき合わせていた。
トロスファームの建物が太陽の光に照らされている。
時刻は正午過ぎといったところ。
今時珍しい――ハリーが度々送りつけてくるため見慣れてはいるが――手書きの手紙。
あまり覚えのない手触りの紙に、これまた覚えのない筆跡。
破られ、テーブルの端に追いやられた封筒には“挑戦状”と大きく書かれている。
広げられた手紙には、やたらと達筆で堅苦しい文章が並ぶ。
極めて簡潔な文章だったが、概ね次のような内容だった。

『ビット・クラウド殿。
非公式バトルを申し込む。
形式は0992。
日取りは二日後。
場所はテンプスシティから北西に150km進んだ所に広がる無人地帯。
敗北によるペナルティは無し。
勝利した場合は、公式相当の賞金を払う用意がある。
必ず、立会人を連れてくること。
リュード・ソーサラー』

「…これ本物かしら?」

癖のある髪を揺らしながら、リノンがまじまじと手紙を手に取る。
可愛い外見とは裏腹に、激しい性格の少女である。
愛機のベロキラプトル型ゾイド・ガンスナイパーには、ゴチャゴチャと過剰な重武装を施している。

「間違いないと思いますよ。
連盟から送られてきた資料とも一致してますし」

と言ってきたのは黒髪の少年、ジェミーである。
こちらは見た目通りの気優しい性格で、テラノドン型ゾイド・レイノスで空中戦を担当している。
但し、搭乗機が音速を超えると、人格が180度変わるという癖がある。
ジェミーの前に置かれた連盟の資料には、
『リュード・ソーサラーと名乗る者が、テリジノサウルス型ゾイド・テンペストを駆って行動していること。
敗北したウォーリアーから集めたバトルデータ。
ゾイドメーカーのスペック表』などが記されていた。
向かいのソファーに座る雇われ賞金稼ぎのバラッドは無言でコーヒーをすする。
若く、腕は確かなのだが、いかんせん金銭面に厳しく、守銭奴とまで言われている程。
愛機は、キツネ型隠密ゾイド・シャドーフォックス。

「こいつ強いんだろ?楽しみだな」

ビットがはしゃぐように言ってくる。
いかにも活発そうで、金髪で翠の瞳をした、ライオン型高速ゾイド・ライガーゼロを駆る若いウォーリアーだ。
周知のことではあるが、ライガーゼロはアルティメットXと呼ばれる、オーガノイドシステムを持つことを許されたゾイド。
一度闘った相手の動きを覚える。
つまり、経験を積む程に強くなるという特性を持つ。

「噂ではかなりの腕前らしいですけど…、
ってビットさん!この挑戦受けるつもりなんですか!?」

「当然だろ!」

「で、でも…」

「なによジェミー、ビットが負けると思ってるの?」

隣に座るビットの腕に自分の腕を絡ませながら、リノンが不満の声を上げる。
こういう動きがすんなりできるのは、さすがに彼氏彼女といったところか。
とはいえ、まだ慣れていないのだろう。
二人ともわずかに頬が紅潮している。

「賞金がでるっていうなら、代わりに俺が出てもいいんだが」

「バラッドさんまで何言い出すんですか!?
…博士〜」

ジェミーが助けを求めるように、トロスに顔を向けるが、

「まぁまぁ、いいじゃないか」

間を置かず、気軽な返事が帰ってきた。
リノンの父親である彼はチーム・ブリッツのオーナーを勤めている。

「今のところ悪い噂は聞かないし、非公式バトル自体は禁止されていないからね。
ビット君のいいライバルになるんじゃないかな」

「これまでが演技で、罠かもれないんですよ?
ただでさえ最近DSがよく出てるんですし…」

まだ納得できないという様子でジェミー。
ちなみに、DSとはデットスコルピオ団と名乗る組織の呼び名。
ゾイドバトル連盟とは正反対で、ルール無用の闇バトルを仕切っている。
彼等によって再起不能に追い込まれたチームも多い。

「それなら、わざわざ同伴者を連れて来いなんて書かないんじゃないの?」

「罠だったら、それはそれでいつもみたいに返り討ちにしてやるさ」

リノンに続いてバラッドはいたって冷静に告げ、それを聞いたビットが『うんうん』と相槌を打つ。
仮に、対応しきれない数や強力な新型だったとしても、
指定されて地点ならば、直ぐにダークバスターに支援要求をすることができる。
恐らく、相手もその辺りのことは計算済みなのだろう。

「…でもよく分かんないのよねー」

リノンが頬杖をつきながら呟く。

「何がですか?」

「だって、別に悪いことしてる訳じゃないんでしょ?」

「それは、まぁ一応…」

「こんな面倒くさいことしなくても、正式にウォーリア―になっちゃえばすむじゃない。
成績を残せば指名権も貰えるのに、なんでかなーって」

リノンの疑問も、ゾイドバトルの仕組みを知っている者としては当然。
答えてきたのは、ゾイドパーツのカタログに赤ペンでチェックをしている真っ最中のトロス。

「ふーむ、まぁ、手っ取り早く目当てのウォーリア―と闘うには都合がいいのかもしれないなぁ。
正規に手続きをしてたら思い通りにならないこともあるし」

完全にバトルを受ける雰囲気で続くリノン達の会話を聞いて、
反対は無駄だと悟ったのか、ジェミーが溜息混じりに口を開いた。

「…分りました。
ライガーの整備と戦略立てはしておきます。
その代わり、必ず勝ってくださいよ?
三日後には正規のバトルが控えているんですから」

「ああ、任せておけって!!」

ビットは親指を立てると、自身満々にそう言った。

 

薪の中で炎が爆ぜる。
ささやかな灯りが森の一部を照らす。
くべられた飯盒から胃を刺激する香りが漂う中、リュード・ソーサラーは夜空を見上げていた。
その身に纏ったロングコートが、体の大半を闇夜に溶け込ませている。
唯一点、銀色の髪が月明かりを受けて浮かび上がり、紅い瞳は星の光を吸い込んでいた。
ダスト・メザールを始めとする強豪ウォーリア達―を降し、先日ビット・クラウドにバトルを申し込んだゾイド乗りである。
故郷を離れて数年。
精神修行と節約を兼ね、野営することも多い。
そういう時は今のように星を眺めて過ごす。
一人が寂しいと感じる事もあるが、時折街で過ごせば耐えられない物ではない。
星の群れを堪能した後、愛刀――俗にカタナと呼ばれる片刃の剣――の手入れに移る。
夕飯ができあがるまで、もうしばらくは掛かるだろうと見当を付けた。
木製の鞘から刀身が滑るように抜ける。
緋色の炎に照らされた鋼の凶器は、見る者の心を吸い込むような美しさを放っていた。
過去、幾度か血を吸う度に清め、磨いてきたが、一度ついた脂は取れず、妖しい模様を成している。
…一応、断っておくが、別に人を殺して回っている訳ではない。
兵法者としての闘いは、もっぱらゾイド戦。
直接人と斬り合いをしたことはほとんどない。
この脂模様は、身を守るためについたものだった。
一人旅などをしていると、野盗や獣に襲われることがよくある。
野生動物は少し驚かしてやれば逃げてくるのだが、野盗はそんな可愛いものではない。
人を斬る。
これはいつも最低な思い出にしかならないが、殺意を向けてくる輩に遠慮するつもりはさらさらない。
大抵の場合は腕の一本、足の一本で済むのだが、場合によっては相手の命を奪うこともある。
逆に、一生消えない傷を付けられたり、本気で死にそうになったこともある。
それがしこりとして残る。
自ら選んだ道だといっても、心は確実に削れていくもの。
更に言うなら、本来の目的の達成も今のままでは厳しい。
兵法者、などという古臭い者は絶対数が少ない。
例え出会えたとしても、リュードと互角以上に渡り合えるゾイド乗りは滅多にいないのだ。
だからなのだろうか、自然とゾイドバトルに惹かれていった。
正々堂々と全力で闘い、掃いて捨てる程多くのウォーリアーが集うゾイドバトル。
修行の場として相応しいかどうか、幾度となく強豪と呼ばれているウォーリア―と闘ってみたが、
今のところリュードを降す者とは巡り合えていない。
中には惜しい逸材もいたのだが、まだ足りない。
明日の内容によっては、また別のウォーリアーに挑まなくてはならない。

(ビット・クラウド、俺をがっかりさせてくれるなよ?)

胸中で呟くと、ニヤリと笑って刀を納める。
頃合に夕飯ができ上がったらしい。
月が傾き掛けていた。
腰を上げかけて…止める。
刀の鯉口を切り――いつでも抜けるようにして――口を開く。

「…何者だ?」

言葉は、背後の森へと呑み込まれる。
形のない闇がざわめいた。

「ほぉ…気配は消したつもりでしたが」

足音を立てず、闇から浮き出てきた男は近付いてきた。
かなりの殺気を出しながら振り向く。

「そう怖い顔をしないでください。
私は敵ではありません。
今のところは」

「背後を取っておいてよく言う…!」

「失礼しました。貴方のような人を見ると、つい試したくなりましてね」

足取りから、非常に鍛錬された者だとは判断がついた。
見知った顔ではない。
周囲の風景とは明らかに馴染まないスーツ姿。
太陽が落ちたというのにサングラス。
そして、胸元には蠍を象ったバッジが光る。

「私はゼノン・マイヤー。
DS団でネゴシエーター(交渉人)をさせて頂いております」

闇の交渉人はそう言って、深々と頭を下げた。
ビット・クラウド、リュード・ソーサラー、この両雄が衝突するまで、残り…十数時間を切っていた。

 

陽炎を突き抜けながら、ホバーカーゴが悪路を進む。
生身であれば、もれなく腰痛が付いてくるような道でも、地面から浮いたホバー移動ならば快適な物。
軽く揺られながら、ビットは既にライガーゼロのコックピットにいた。
適度な弾力のあるシートに体を沈め、すっかり手に馴染んだ操縦桿を握り直す。

「ビットさん、もう直ぐ目的地です」

モニター越しにジェミーの声がした。

「了解。
インストレーションシステムコール!シュナイダー!」

ビットの要請に応えて、ドラムコンテナが回転を始める。
目的のコンテナが到着すると、ハッチが開き、
そこから生えた無数のマニュピレーターが白い獣王を紅い仕立屋に変えていく。
CASシュナイダーユニット。
頭部に5本、側面に2本のレーザーブレードを持ち、
ESジェネレーターを5基、スラスターを6基追加するなど、格闘戦において圧倒的な力を発揮する形態。
このシュナイダーで、わざわざ相手の間合いに入るのには理由がある。
ゼロとイェーガーでは最終的な決定打に欠け、
残りはシュナイダーと砲撃戦用のパンツァーとなったのだが、ここで新しい問題が持ち上がった。
連盟が公開したバトルデータによると、相手のゾイドには高性能のECMが搭載されていることが分ったのだ。
まぁ、これまでの戦歴を考えれば当然だろう。
彼が倒した中には、射撃・砲撃に特化したウォーリアーもいたのだから。

 

いかにゾイドの運動性が高かろうと、どれだけ人間の動体視力が良かろうと、
迫り来る弾丸やビームをかわし切り自分の間合いまで近付くことなど、そうそうできるものではない。
Electric Counter Measure。
この特殊能力のため、テンペストはその格闘性能を最大限発揮することができるのだ。
そして、それはパンツァーにとっては天敵だった。
電波かく乱によって、大半のミサイルは無力化し、ハイブリットキャノンは自重があまりにも重く、
目測で狙いを付けるまでに時間が掛かり過ぎた。
誘導兵器が通用せず、瞬発力が高い相手とはどう闘っても分が悪い。
シュナイダーにも稼働時間が短いという不安が残るが、これは相手も同じ。
開発コンセプトが似通った二機は、その弱点も似ていた。

 

「ライガーゼロ、CASコンプリーテッド!」

ジェミーがモニターを見ながら換装終了を告げる。
ライガーゼロを乗せたリフトが電磁カタパルトに接続される。
四肢を踏ん張り、発進時のGに備える。

「…GO!シュナイダー!」

放電するレールに挟まれ機体がフワリと浮いたかと思うと、次の瞬間には飛び出していた。

 

猫を連想させる動きで着地した先は、既に闘気の塊が仁王立ちをしていた。
アロザウラーよりも一回り大きな体に、不釣合いな程長い両腕。
格闘ゾイド、テンペストだ。
この距離で、しかもゾイドの装甲越しにも拘わらず、鋭い闘気が肌に刺さる。
ビットは目付きが自然と厳しくなる。
ウォーリアーという人種とは毛色が違うが、手練れであることに間違いはない。
沸き立つ興奮を抑え切れないようにシュナイダーの唸りが響く。
数秒の沈黙を挟み、リュードが口を開く。

「…よくきてくれた」

テンペストの体がわずかに沈み、弓を引き絞るように止まると、更に闘気が膨れ上がっていく。

「…準備は良いか?」

「ああ、俺はいつでもいいぜ」

ビットはうっすらと汗の滲む手の平を握り直すと、ニッと笑って見せながら続ける。

「合図はどうするんだ?」

「互いの呼吸、それで十分だろう?」

ビットが視線だけで頷くと、それきり二人は押し黙る。
見ているだけのリノン達でさえ息を飲む程の緊張感が辺りを支配する。
唯一、トロスだけは、ゾイドのポップアップキットを片手にのほほんとしているが、とりあえず無視しておく。

 

先に動いたのはシュナイダー。
ライガーゼロの闘争心をビットの若さが後押しをした。
轟!!
信じ難い瞬発力で一気に間合いを詰める。
途中、全てのスラスターが白い炎を吐き出し、速さに拍車をかけた。

「バスターァァァァスラァァァァッシュ!!」

鬣の如き5本の刃が前方を向き、淡く輝きながら一転に集中する。
アイアンコングでさえ沈黙する必殺の一撃が、テンペストの体に吸い込まれる。
視界が狭まる。
手応えと反動。
耳障りなプラズマ音。
そして、逆加速。つんのめる体にセーフティーバーが食い込んだ。

「っぐ・・・!?」

ビットは息を詰まらせる。
肺の空気が搾り出される感覚に襲われるが、そんなことにかまっている余裕はない。
太い腕に生えた長い爪には、さらに長いEブレードが青白い姿を見せている。
あろうことか、テンペストは両腕を交差させる形で止めていたのだ。

 

視界を埋める光景に、リュードは内心舌を巻いた。
攻撃そのものは容易に防ぐことができた。
が、重い。
少しでも気を抜けば、上半身ごと持っていかれかねない。

「なる・・・ほど。
大した威力だ」

食い縛った歯から漏らすように言葉を紡ぐ。
ダメージそのものはないが、圧力に負けた分後ろに押されている。
足が地面にめり込んでいた。
このまま力比べを続ける訳にもいかず、思考を巡らせる。
どう動くべきか。
自分から動き出すのは得策ではない。
ならば、相手の迷いを誘えば済む。
上手くいくかどうか分らないが、試す価値はあるだろう。

「素晴らしい攻撃だが、この程度では我が刃は折れぬ!!」

 

さらに押し込もうとするビットの耳に

「――折れぬ!!」

という言葉が入ってきた。
脳裏に、過去のエレファンダーとのバトルがちらついた。
ここで無理に力をかけると、また刃が折れるかもしれない。
そう思うと、無意識に重心を後ろへかけてしまった。
ほんの少しの動きだったが、それを見逃てくれる相手ではなかった。

「ぬぁぁぁぁぁ!!」

リュードがそう叫ぶが早いか、両腕で頭が押さえ込まれ、次の瞬間には顎を取っ掛りにして跳ね上げられた。
そして、足が地面から離れた瞬間、行きがけの駄賃とばかりに、回転蹴りを打ち込れる。
胸の衝撃砲が砕け散った。
ゴロゴロと地面を数回転がった後、すぐさま身を捻って起き上がり、視界に相手を捉える。
こちらが宙を舞っている間に駆け出していたのだろう。
開いたと思っていた距離が一瞬で消滅した。
バスタースラッシュが防がれた以上、ストライクレーザークローは通用しないだろう。
残る手はセブンブレードアタック。
使いたいのは山々だが、発動するにはそれなりの助走距離が必要になる。
これだけ接近されると使えない。
振り下ろされる斬撃を横に、薙ぎ払われる斬撃を体を引いてかわす。
次第に追い詰められていることを自覚しながらも、ビットはタイミングを測っていた。
両腕を交互に繰り出す以上、振り上げと振り下ろしの時に一瞬隙ができる。
そこを狙う。
二度…三度…まだ見切れない。
致命傷には至っていないが、装甲には切創が無数に増えていく。

 

圧倒的な殺気を放ちながらも、リュードは顔がニヤケることを止められないでいた。
バトル開始と同時の強烈な一撃。
ダメージを最小限に抑える立ち振る舞い。
更には、こちらが決めるつもりで撃っている斬撃をかわす反応速度。
どれを取っても一級品だった。
待ち望んでいた通りの、全力を出せる闘い。
背筋がゾクゾクとする感覚に酔いながら鋭さを増した斬撃を続ける。
“仕立屋”の服を仕立ててやる。
そんな皮肉めいたことを思う。
光の刃が瞬く度に、風斬り音が幾度となく響く。

 

二体の機獣が激戦を繰り広げる中、ホバーカーゴは二機から離れた場所に停められていた。
メインルームの大型モニターにはバトルの様子が映し出されている。

「さすがに格闘専門のゾイドなだけはあるねぇ」

トロスが顎に手を当てる形で、軽口を叩く。

「シュナイダーが格闘戦で競り負けるなんて・・・そんな」

続く形で、ジェミーが信じられないといった顔をしながら呟く。
無言ではあるが、バラッドも険しい表情を崩さない。

「ちょっとビット!何やってんのよ!?」

思わぬ苦戦に、たまらずリノンがマイクに向かって声を上げる。
場違いとも思える甲高い声が、シュナイダーのコックピット内に響き渡る。

 

真剣勝負の最中に割り込むなど、冷静に考えればとんでもない失敗だった。
現に、全く意識してなかった声に驚いて、シュナイダーの動きが一瞬止まる。
これは、言い訳もできない程の致命的な瞬間だったが、ビットは運に恵まれた。
テンペストの動きに迷いが見えた。
向こうにしてみれば、このタイミングで動きを止める理由が分らなかっため、誘いとでも判断したのだろうか。
ともかく、まともに隙ができ、動きが見えた。
胸中でリノンに感謝しながら操縦桿を強く握る。
強く飛び出し踏み込むと、力の限り押し込む。
零距離からのバスタースラッシュ。
――それが同じように防がれた。
虚を衝かれたというのに何という反応速度なのか。
もはや人間業ではない。
だが、起死回生の一撃を防がれたにも拘らず、ビットに動揺はない。
先刻よりも手応えが強い。
押し切れる。
そう確信する。

 

リュードは奥歯を噛み締める。
凄まじい圧力に腕の関節が悲鳴をあげている。
今反応できたのは運が良かっただけに過ぎない。
あそこまであからさまなフェイントに引っかかるとは思ってもみなかった。
自分もまだまだ未熟ということか。
…と、今は呑気に反省してる時間はない。
下から突き上げられる形になり、普通よりも力が入らない。

「こ…のっ…!!」

一秒に満たない拮抗の中で、このままでは堪え切れないと悟り、大きく跳び退いた。
圧力の大半はこれで受け流せたものの、一度の着地では足りず、しかたなくもう一度地面を蹴る。
全身の血液が体の前面に偏る感覚。
空中で体勢を整え、最後は両腕で地面を掻き、砂埃をたてて停止する。
途中に、ゴキンッ!という鈍い金属音がした。
左腕のどこかが壊れたに違いない。
多少動きにくいが、問題はないだろうと決め付ける。
顔を上げると、シュナイダーが遠くに見えた。

 

シュナイダーは追撃をかけず、後ろに跳んだ。
それまでは全くなかった二機の間合いが開く。
セブンブレードアタックを使うにはぎりぎりの距離。
相手の速さを考えれば、一休みや無駄口を叩いている時間はない。
全てのレーザーブレードを広げ、駆ける。

「さっきのは切り札のための前座か!面白い!!」

リュードが叫ぶと、左腕のEブレードを消えた。
すると、右腕のEブレードがその輝きと長さを増す。
シールドライガー級ゾイドの胴体ならば輪切りにできる程に。
左足を引き、まるで居合の形を取るかのように構える。
恐らく、一撃必殺の斬撃を放つ準備。
あれを喰らえば、どんな重装甲だろうと関係ないのではないだろうか。
そうした嫌な想像を、頭を被って不安を振り払う。
シュナイダーは多重Eシールドを展開しながら突き進んだ。
直ぐ目の前にまで相手が見えた。
十二分に近付き、大地を蹴る。

「セブン!ブレードアタッァァァァクッ!!!」

 

あらゆる物を粉砕するかのようなエネルギーの本流が眼前へ迫る。
標的が間合いに入った瞬間、リュードは目を見開くと、裂帛の咆哮と共に全力で操縦桿を引いた。

「…はぁぁぁぁぁぁっ!!」

蓄えた闘気を全て解き放つように腕を振り抜く。
会心の一撃だった。
自分以外は視認できまい、いう速さでEブレードがEシールドを切り裂き、その先の本体へと迫る。
この時、リュードは勝利の手応えを確かに感じていた。

 

今全速力だったなら、相手の斬撃の方が速かっただろう。
――が、ビットはここでスラスターを全開にする。
実はタイミングをずらすために、ここまでスラスターは使わなかったのだ。
このわずかな加速が勝機の糸口。
刃が届くよりも速くシュナイダーが動いてくれた。
支配する領域の内側に入り込めば、斬撃を殺すことはできる。
無防備なテンペストの体に、今度こそレーザーブレードが突き刺さる。
超微細振動の刃が装甲を抉り、右腕を肩口辺りからもぎ取った。
シュナイダーの爆圧によって相手の各所の関節を有りえない方向に捻じ曲げ、吹き飛ばす。
そして、背中から岩山に激突し崩れ落ちた。
両者の速さに置いていかれた空気が今頃になって動き始め、風が吹き荒れた。

 

誰もが決まった、とに思った矢先、テリジノサウルスがゆっくりと体を引き起こした。

「まだ動けるのか!?」

ビットは驚きの声を上げると同時に前に出ようとする。
途端、ガガッと関節が鳴るとシュナイダーの体が固まった。
稼働時間を過ぎたオーバーフロー。

「こんのぉ、ライガー!根性見せろ!」

モニターも閉ざされ、暗闇の中で焦りが募る。
今攻撃されたらかわす術はがない。
目の前にまで近付いたテンペストの体が、シュナイダーの紅い鎧に影を落とす。
リュードが大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出す。

「見事…!お前の…勝ち……」

言葉の最後を言い終わる前に前のめりに倒れ、今度こそシステムフリーズを起こした。

 

互いのゾイドを、それぞれホバーカーゴとグスタフコンテナに戻し、ビットとリュードがジュラルミンケースを挟んで向かい合う。
乾いた風が二人の頬を撫で、先程まで流れていた汗をさっていく。
闘い終えた心地良い疲労感を共有しながら、二人は少しの間風に身を任せていた。

「…約束の賞金だ。
受け取れ」

促され、ビットはケースを手にする。

「…ん?」

現金の重さで額が分る程持ち慣れている訳ではないが、それにしても重過ぎる気がする。
疑問の視線を向けるとリュードが答えてきた。

「上乗せ分は愉しめた分の礼だ。
気にせず納めてくれ」

「それじゃ、遠慮なく」

ケースを足元に置き、続ける。

「なぁ、あんた、これからどうするんだ?」

「ウォーリアーの力量を測るのはこれで終わりだ」

額の汗を拭いながら続けてくる。

「Sクラスにはお前みたいな奴がまだゴロゴロしているのだろう?
ならば…そこまで行くだけだ」

「“行くだけ”か、簡単に言ってくれるぜ」

「いずれ、また刃を交えることもあるだろう。
…さらばだ」

そう言ったリュードの後姿は荒野に消えて行った。

 

ライガーゼロのコックピットから二つの月を眺めながら、ビットは寝付けずにいた。
チームの皆はもう寝付いている頃か。
格納庫から出る時は成る丈静かにしたし、足音も忍ばせた。
音で起したということはないはずだ。
夜の荒野は静まり返っている。
昼間のバトルで体は疲れているというのに、妙に目が冴えていた。
あのリュードとかいうゾイド乗りはどうしているだろうか。
自分には勝ったという実感はない。
ベガ・オブスキュラ、ジャック・シスコ、ケイン・アーサーといったライバルを倒してきて、並より上だという自覚はあった。
だが、正直言って、今日勝てたのは運が良かったからに過ぎない。
リノンの声がなければ、勝てたかどうか…いや、負けていただろう。
ゾイドの性能云々という以前に、腕の差があった。
彼なら、冗談抜きであっさりとSクラスまでくる。
実際に闘ったからこそ、そう断定できる。
その時、自分達は勝てるだろうか。
自信は…ない。

「俺達はまだまだ強くなれるよな?ライガー?」

ビットの呟きに、ゼロは優しい声を出した。
と、

「な〜に黄昏てるの?」

声に驚いて振り返ると、重武装のガンスナイパーがガシャガシャとやって来ていた。

「…リノン?
悪りぃ、起しちゃったか?」

「ううん。私も起きてから。
格納庫何か音がしたと思って行ったら、ライガーが出ていくのが見えて、追いかけてきちゃった」

そう言いながら、隣までやってきて並ぶ。

「で、こんな時間にどうしたの?」

「うーん、俺もまだまだなんだなぁって思ってさ」

「あのリュードって人のこと?」

「…闘ってみて、ワクワクしたけど…ちょっと怖かったな。
負けるかも、って思った」

いつもとは違い、気を落としているビットの話をリノンは黙って聞いていた。
流れ星が数個、夜空に軌跡を残す。

 

しばらくの間話をして、気が晴れたように、ビットはリノンの顔を見る。

「――サンキュー、リノン。
何か楽になったよ。
…そろそろ帰ろうか?」

「うん。…そうだ。
帰りはゆっくり行こうよ?
夜のデートも楽しいかも」

パンッ!と手を合わせて、笑顔のリノンが言ってくる。

「ああ。…デートって言えば、今度の日曜はどうする?
朝一で出ればウルトラシティにも行けるけど」

「う〜んとね……」

月明かりに影を落としながら、ライガーゼロとガンスナイパーは並んで帰っていく。
頭上ではまた一つ流れ星が零れ落ちた。

 

ビットとリノンのやり取りと同時刻。
未だ灯りの消えぬテンプスシティ。
その一角にある屋台にリュードはいた。
使い込まれた木製の屋台には“おでん”と書かれた提灯が掛けられている。
この界隈では唯一のおでん屋台。
食材は微妙に違うが、故郷の味を楽しめる貴重な場所だ。
出し汁で煮込まれた数々の具材からは、食欲をそそる匂いが放たれ、通行人を誘っている。
テンペストはゾイド業者に預けた。
見積もりをした業者の『ゾイド核以外は総替えなる』という言葉を聞いて、
一瞬目の前が真っ暗になったが、まぁ積立金を崩せば何とかなるだろう。
焼酎の入ったコップを傾けていると、

「…見事なバトルでした」

暖簾を潜ってきた男、ゼノン・マイヤーは満足気に言ってきた。
そちらを見もせずに告げる。

「…貴様の話は断ったはずだが?」

「ええ、確かに。
あ、大根とハンペン」

「あいよー!」

屋台の主に注文をしながら続けてくる。

「心境の変化はあったのではないのですか?」

思わず、『ない』と言いかけて、苦笑する。
確かに思い当たるところはある。

「貴様の望む方向とは違うがな」

「そうですか…。
残念ですよ。非常に」

目の前に出された大根を口に含み、呑み込むと静かに言ってくる。

「ただ、連盟のウォーリアーになる、ということは、
我々の敵…ダークバトルの対象となるということ、をご理解頂きたい」

「構わん。
俺の前に立ち塞がる者は、誰であろうと斬り伏せるのみ」

「フフッ、実に貴方らしい。
今は一旦引きましょう。
気が変わったらウルトラシティの“ヘヴン”という店を訪ねてみてください。
私に繋ぎが取れるはずです」

残ったハンペンを頬張ると立ち上がった。

「代金はここに置いておきます。
ご馳走様」

「毎度有りー!」

相変わらず足音を立てないまま、闇の交渉人の姿は、夜の帳に消えていく。
リュードは残った焼酎を流し込む。
値段の割に美味い酒は、喉を充分に喜ばせてくれた。
相棒が全快するまでは、さすがに野営はできない。
連盟へのウォーリアー登録申請も、しばらくはお預けになるだろう。
何をするという訳でもないが、せっかくできた休息だ。
ノンビリしてもバチは当たるまい。
とりあえずは、不満を訴える胃袋を宥めることにしよう。

「オヤジ、こんにゃくとちくわ追加な」

「あいよー!」

Ziを回る二つの月は、様々な人間模様を観察するかのように夜空に浮かんでいた。

 

この数週間後、やがて“鬼神”と呼ばれるゾイドウォーリアーがバトルフィールドに現れることになる。

 

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
ここに「鬼神降臨」をお送りしました。
以前から、スピード感のあるバトルと、自分の考える最強キャラを出そうと思い、この話ができました。
Sクラスウォーリアー並のゾイド乗りとして、リュードを書きましたが、皆様の印象はいかがでしたでしょうか。
また、「読み易い」「読み難い」「面白い」「つまらない」といったご意見・ご感想があれば掲示板にてお願いします。
チャットではバトル界の重鎮、などという恐れ多い呼び名を貰ったダストですが、
リュードの引き立て役としてあっさり負けてたりします。
…正直なところ、構想自体は半年くらい前からあって、その当時からダストは負けることに決まっていたのです。
まぁ、どんな強い者でも負ける時は負けるということで…。
今後、私が出すオリキャラの強さは、リュード未満です。
細かい視点の切り替えには苦労しましたが、戦闘シーンはなかなか満足できるものになりました。
後は、人物の姿描写を細かくして、絵を知らない人が読んでもイメージし易いよう工夫したつもりです。
小説のネタはまだ幾つかストックがあるの、時間を見つけては書いていきたいと思います。
では、次回作の後書きでお会いできることを祈りながら…。
最後に、今回の小説投稿に際して、葉月さんにご迷惑をかけてしまいました。
この経験を次回以降に活かしたいと思います。


S.Tさんからいただきました。
いやぁ、リュード、強かったですね・・・。
ビットがシュナイダーで苦戦するとは、恐れ入りました。
一回チャットでケインとバトルしましたが、そのときもギリギリでしたからね。
恐らく接近戦を仕掛ければ、No.1のような気がします。
今度は小説でケイン達と戦ってもらいたいです。
ご迷惑は私がかけたような気が・・・。
実際設定でむちゃくちゃなところがあるので・・・。
機会があったらそっちも直したいと思います。
S.Tさん、どうもありがとうございました。

 

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